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2017/03/16

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成功する経営者 10の共通項

第5回

成功する経営者の時間術

  • 経営
  • ビジネススキル
  • ブックライター 上阪 徹

成功する経営者の共通項、4つ目は時間術。多くの取材で感じたのは、うまくいく経営者は、人に仕事を委ねるのがうまいということ。どんどん仕事を部下に委ねていってしまう。

 

だから、自分に時間ができる。実際、もちろん相当に忙しいのだとは思うが、忙しそうにはしていない。それこそ、「忙」は心を亡くすと書く。心を亡くすような状況になるのは、むしろ恥ずかしいこと、という思いがあるのかもしれない。自ら忙しい、などという言葉も口にはしたりはしない。

 

ある元経営者がこんなことを言っていた。時間の使い方がうまい人は、自分の時間の使い方をよく理解しているのだ、と。そのための取り組みが、「起きたことを書いていくスケジュール帳」である。

 

通常、スケジュール帳はこれから起きることを書き込んでいくものだが、それとは別に、ときどき、その日に起きたことを書き込むスケジュール帳を記入していた、というのである。

 

予定のスケジュールとは別に、実際にその日をどんなふうに過ごしたのか、明らかにしていく。そうすると、意外なことが見えてくるという。思ってもみないことに、時間を使っていたことがわかったりするのだ。

 

そこから、時間の使い方を見直していく。結局のところ、忙しい毎日を修正しようにも、検証する手立てがなければ難しい。そのためにも、検証することが重要になる。時間の使い方を検証するための「起きたことを書いていくスケジュール帳」が、その役に立つのだ。何をしたか、改めて自分で見つめ直してみるのである。

 

別の元経営者は、こんなことを語っていた。無駄なことをしない、ということだ。時間をうまく使うためにも、時間のかかるものに気を付ける。

 

彼が決めたのは「二次会には行かない」「ゴルフをしない」の2つ。会食を避けることは難しいが、二次会まで行っていたら、本を読む時間もなくなる。ゴルフは楽しさもあるが、なんといっても移動時間も含めて時間がかかりすぎる。これでは、家族と過ごす時間もなくなる。だから、30代でやめてしまったという。

 

見直せる時間が実はあるかもしれない。うまくいく経営者は、それを考えている。

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プロフィール

  • 上阪 徹

    ブックライター

    1966年兵庫県生まれ。1989年早稲田大学商学部卒業後、リクルート・グループなどを経てフリーランスのライターとして独立。最前線のビジネス現場から、トップランナーたちの仕事論を分かりやすく伝えるインタビューを得意とする。雑誌や書籍などで執筆するほか、取材で書き上げるブックライター作品も70冊以上に。取材相手は3000人を超える。 著書に『やり直し・差し戻しをなくすできる人の準備力』(すばる舎)『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』『なぜ気づいたらドトールを選んでしまうのか?』『なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?』『成功者3000人の言葉 人生をひらく99の基本』『職業、ブックライター。』など。