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2017/02/27

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成功する経営者 10の共通項

第3回

成功する経営者のマインド

  • 経営
  • ビジネススキル
  • ブックライター 上阪 徹

成功する経営者の共通項、3つ目はマインド。何より印象的なのは、「志の高さ」である。商売、ビジネスは世のため、人のため。こう強調していた経営者は少なくなかった。一見、きれいごとに聞こえるが、これが最終的には経営者にとっての一番大きな力になるのだと思う。

 

それこそ、何千億円もの資産を得ている起業家は、なぜ今も仕事を続けるのか。もう一生、遊んで暮らせるお金は十分にあるのである。地位も、名誉も、財産も手に入れている。それでも仕事に向かうのは、なぜか。「もっと世の中の役に立ちたいから」ということに他ならないのではないか。

 

社会のため、顧客のため、従業員のため。それを本気で目指そうとしているからこそ、うまくいく。社長の私利私欲のために、頑張ってくれる従業員などいないだろう。大きな志にこそ、人はついていく。

 

志で強烈に覚えているのは、ある有名起業家である。彼はサインを求められると、脇に「志高く」と書く。この志の意味を教えたのが、恩師だった。

 

まだ駆け出し起業家だった頃、恩師は言ったという。「志と夢の違いはわかるか?」。似ているが、起業家ははっきりとはわからなかった。すると恩師は言った。

 

「夢というのは、漠然とした個人の願望。車を買いたい、家を持ちたいといった夢はみな、個々人の未来の願望でしかない。しかし、その個々人の願望をはるかに超えて、多くの人々の夢、多くの人々の願望をかなえてやろうじゃないかという気概を志という。志は厳しい未来への挑戦だ。だから、志と夢とではまったく次元が違う。夢を追うなんて程度の男になってはいかん。志を高く持て!」

 

大きな志で起業家は会社を成長させた。兆単位の売り上げを持つ企業に育っても、また満足しなかった。さらなる成長を目指して、大胆なチャレンジは続いている。その原動力こそ、志だった。ちっぽけな目先の夢や即物的なものを追いかけたり、3年後や5年後のことばかり考えていたら、もうとっくに満ち足りてしまったかもしれない。ところが、大きな志を抱き続けてきたから、まだ入り口だ、というのである。
大きな志があれば、頑張り続けることができる。勘違いするようなこともなくなる。大きな志が、経営者を育ててくれる。

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プロフィール

  • 上阪 徹

    ブックライター

    1966年兵庫県生まれ。1989年早稲田大学商学部卒業後、リクルート・グループなどを経てフリーランスのライターとして独立。最前線のビジネス現場から、トップランナーたちの仕事論を分かりやすく伝えるインタビューを得意とする。雑誌や書籍などで執筆するほか、取材で書き上げるブックライター作品も70冊以上に。取材相手は3000人を超える。 著書に『やり直し・差し戻しをなくすできる人の準備力』(すばる舎)『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』『なぜ気づいたらドトールを選んでしまうのか?』『なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?』『成功者3000人の言葉 人生をひらく99の基本』『職業、ブックライター。』など。