2023/09/15
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Future Update テラス登場経営者のいま~未来をアップデート!~
第16回
文化教養と深くつながって消費される嗜好品。そんな未来の日本酒市場を開拓し、牽引していく。【後編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 生駒 龍史氏 株式会社Clear 代表取締役CEO
『KEIEISHA TERRACE』にご登場いただいたのちも、さらなる成長や変化をと続けている企業の経営者を再びお招きしてお話を伺う「FutureUpdate」。
株式会社Clear・代表取締役CEOの生駒龍史さんの後編は、新型コロナウイルスの影響や5類移行後の現在起こっている変化について、また、市場を切り拓くために奮闘するブランド『SAKE HUNDRED』ならではの、お客様とのハートフルなエピソードなどを伺います。酒離れや人口減少など、ネガティブな要因も多い日本酒業界ですが、生駒さんが独自の目線で予測するその未来の姿とはどのようなものなのでしょう?
(聞き手/井上 和幸)
「心を満たし、人生を彩る」瞬間が世界中で増えていると実感
井上 前編では、ECに限らず百貨店やレストランなど、各チャネルに対して丁寧なコミュニケーション設計をしていることが売上げにつながるんだというお話を伺いましたが、『SAKE HUNDRED』のブランドはリピート率も非常に高いとか。その理由はどのように分析されていますか?
生駒 どんなに有名なブランドでも「不味い」と感じたら絶対にリピートしませんよね。
ですから、まずは美味しさ。美味しい記憶は巡り巡って「また味わいたい」と思っていただけますから、「リピートが多いのは美味しいからです」と断言できます。
そして、その美味しさを中心に得られる総合的な体験価値も大きいと思います。商品ボックスの重厚感やサポートの手厚さ、また、ブランド認知が高まれば「それ、SAKE HUNDREDのお酒なんだ!いいね!」と言ってもらえることも増えるでしょう。それも、選んでいただく価値だと思うんですよね。いいブランドって、それを購入したことへの周囲の評価も載ってくるので、お客様が享受できる価値がさらに大きくなりますよね。
井上 それはわかります。やはり、『百光』が出てくると「おお〜!」ってなりますもんね(笑)。
生駒 それは、お客様の声としてもよくいただいています。
他にもお客様アンケートでは「SAKE HUNDREDの哲学そのものが好き」というのが購入理由のトップ3に入っていたりして、本当にありがたいと思います。ここまで言ってくださるお客様は、もし同じ金額で同じ味のものが他社にあったとしても、うちを選んでくれるんだろうなと思うんです。もちろん、同じ味のものなんて存在しないくらい我々の日本酒は特別でおいしいと思っていますが、仮にあったとしても選ばれるものがブランドだと思っていますから、SAKE HUNDREDというブランドらしさ...
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