2023/08/22
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Future Update テラス登場経営者のいま~未来をアップデート!~
第14回
第3創業期を迎え「くらしDIY」をコンセプトに。日本中の人々の自分らしいくらしにいっそう寄り添っていく。【後編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 高家 正行氏 株式会社カインズ 代表取締役社長 CEO
KEIEISHA TERRACEに初登場いただいてから今日まで、さらに目覚ましい成長や変化をとげられている企業の経営者を再びお招きして話を伺う「Future Update」。
日本を代表するホームセンターチェーン「カインズ」の代表取締役社長 CEOを務める高家正行さんの後編は、DIY=くらしを自分で創りあげることと定義するカインズが、そのDIY思想を日本にさらに定着させるためにおこなっているさまざまな取り組みについて詳しく伺いました。プロ経営者ならではの視点から垣間見える、日本の未来のポジティブな可能性に、参加者のみなさんもスタッフもわくわくさせていただきました!
地域のくらしを豊かにするために。取り組みが始まった「くみまち構想」
井上 前編でも「DIYを日本にもっと定着させたい」という想いを口にされていましたが、そこを基軸に、新たなコンセプトも次々に展開されていますね。
高家 日本ではとくに、 “DIY”に日曜大工的なイメージを抱いてしまいます。これは僕自身もカインズに来る前はそうだったのですが、やはり我々としては、自分のくらしをもっと自分らしくしていく、良くしていく、まさに「“Do It Yourself”、自分でやってみることのすべてがDIYなんだよ」ということを伝えていきたい。そこで、第3創業期のブランドコンセプトとして「くらしDIY」を掲げ、新たな顧客価値を定義しています。
それは、日曜大工的な狭義のDIYではなく「カインズに行くとやりたいことが見つかるよね」「カインズに行くとみんなとつながることができるよね」あるいは、「カインズに行くと毎日が楽になる、困ったことが解決できる…」。そういう価値を僕らは実現していこう、それが“くらしDIY”だよねということです。
井上 いま、“第3創業期”とおっしゃいましたが、第1創業期は、僕も子どもの頃に郷里の群馬県伊勢崎市でお世話になったスーパーの“いせや”を立ち上げた、30数年前のまさしく創業期。そして第2の創業期が、製造小売業(SPA)宣言をされてオリジナル商品開発に本格的に舵を切られた2007年頃ですかね。そして、高家さんがトップになられて、ここまでうかがってきた“非連続な改革”に着手をされているいま現在が第3創業期。そういう理解でよろしいでしょうか。
高家 はい。第1創業期は、まだまだモノが十分になかった時代。いかに品揃えを増やしてそれを安く提供するかが我々の価値でした。それから次第に日本が豊かになって、品揃えと価格だけではなく「商品そのものでくらしに貢献したい」と考えるようになり、オリジナル商品の開発を手がけるよう...
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