TOP イマ、ココ、注目社長! ポイントを使って気軽に疑似投資体験。将来への不安を希望に変える。【前編】

2023/07/12

1/1ページ

イマ、ココ、注目社長!

第358回

ポイントを使って気軽に疑似投資体験。将来への不安を希望に変える。【前編】

  • 経営者インタビュー
  • 経営
  • 組織
  • 注目企業

 

60秒で簡単無料登録!レギュラーメンバー登録はこちら >

 

 

将来への不安を背景に投資を始める人が増えています。そんな中、世界で初めての株価連動型ポイント運用システムを開発し、サービスを提供しているのがSTOCK POINT株式会社です。買い物などで付与されるポイントを、選んだ銘柄と連動させて株価の値動きに合わせてポイントが増減する仕組みで、疑似投資を簡単に体験できるとあって急成長を見せています。

 

同社代表取締役の土屋清美氏は、東京工業大学理学部応用物理学科を卒業後、コニカミノルタ株式会社の研究職を経て、株式会社電通国際情報サービスにSEとして勤務。その経験を活かして起業し、金融サービス事業を展開する中で現在のビジネスを構想しました。これまでの歩みやなぜこのビジネスを思いついたのかについて、お話を伺いました。

(聞き手/井上 和幸

 

金融×ITで電通国際情報サービスに入社

――土屋さんは、東京工業大学理学部応用物理学科を卒業されましたが、就職にあたってはどのようなことを考えていたのでしょうか。

 

土屋 当時はいまと違って、理系は希望する会社にはだいたい入れたんです。それで就職はやはり研究職かなと思って、近い研究を行っている企業の中からコニカミノルタ株式会社を選んで入社しました。ただし、大学でやっていたのと同じ研究が就職しても続けられることはほとんどなかったので、そこは柔軟に考えていましたね。

 

――研究職として、コニカミノルタではどのような研究をされていましたか。

 

土屋 電子写真研究所に配属されて、コピー機の研究をしていました。コピー機は、光を当てて紙に書かれている文字や絵を読み取って、そこにトナーといわれるインクをつけて紙に転写する仕組みです。そこで、まずはドラムという部分でコピーしたい原稿の画像を読み取ることが必要になります。そのドラムに塗ってある光半導体の物性研究をするのがわたしたちの仕事でした。

 

――その研究をやってみていかがでしたか。

 

土屋 研究職は自分には向いていないな、と改めて思いました(笑)。だから1年で辞めてしまいました。その後2~3年は、コンピュータを使って原子炉建屋の耐震構造を分析するなど、大学の先生の紹介でアルバイトのようなことをしていました。その間に、自分はいったい何に向いているんだろうと考えていました。

 

――土屋さんにとって模索の時期だったわけですね。で、その結論は?

 

土屋 当時はバブル景気の時代で、金融機関が伸びていました。それに加えて理系でコンピュータを使う機会も多かったので...

こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。

プロフィール

  • 土屋 清美氏

    土屋 清美氏

    STOCK POINT株式会社 代表取締役社長

    東京工業大学理学部応用物理学科卒業。 コニカミノルタの研究職を経て、電通国際情報サービス、クォンツ・リサーチに参画後、2006年に独立し、株式会社Sound-Fを設立。金融機関向けの、新しい金融サービスのコンサルティングとシステム提供の事業を開始。 その後、2016年9月にSTOCK POINT株式会社を設立し、ポイントと企業の株価を連動させる”世界初”の技術を開発。企業と生活者がつながり、生活と投資がつながるサービスを提供。 現在は擬似投資体験ができるポイント運用サービス「StockPoint」をはじめ4つのアプリと、株主体験ができる「ココカブ」を展開している。 趣味はゴルフ! 著書:「ITエンジニアのための金融知識」「基礎から学ぶSEの金融知識」

    この登場者の記事一覧をみる