2023/06/23
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イマ、ココ、注目社長!
第356回
イノベーションを社会に還元。「多言語対応AIコンシェルジュ」で世界を目指す。【後編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 後藤 玄利氏 Kotozna株式会社 代表取締役
世界109言語の相互翻訳を可能にし、言葉の壁のない自由な旅やコミュニケーションの手段を提供するKotozna株式会社。1994年のケンコーコム株式会社(当初名称は株式会社ヘルシーネット)設立以来、2度目の創業を果たした後藤玄利さんは今、どんな経営を志しているのでしょうか。組織づくりの考え方やご自身の信念、そして趣味の「アイアンマンレース」についてもお聞きしました。
(聞き手/井上 和幸)
D&I重視の組織づくりで、多国籍・多言語のメンバーを率いる
ーー後藤さんの組織づくりについてお聞かせください。Kotozna社は何人で始めて、現在はどのぐらいの規模になっていますか?
後藤 2016年の設立時は3人でした。私が経営全般を見て、残る2人はテクノロジー全般と、AI機械翻訳のプロです。現在は30人ぐらいになりました。
ーー会社を大きくしていくにあたって、大事になさっていることはありますか?
後藤 ダイバーシティ&インクルージョンですね。多様なバックグラウンドを持つ人々を、分け隔てなく採用し、登用する。その結果、今のメンバーの半数が外国籍を持つ人です。それも、8〜9ヶ国ほどにわたります。みんな人材会社などを介さずに、我が社の事業に共感して世界中から自ら手を挙げてくれた人ばかりです。
ーーそれは素晴らしいですね。みなさん、日本にいらっしゃるんですか?
後藤 拠点は日本です。もっとも、パンデミック以前から経営基盤はクラウドに置いていて、どこからでもアクセスできるようにしています。みんなオフィスとリモートのハイブリッドで働いているので、人数がどのぐらいだとかは、あまり意識しなくなりましたね。会議では様々な言語が交じり合いながら、お互いに助け合いながらコミュニケーションしています。
ーーそこは御社のツールが生きるところでもありそうですね。経営者としては、ケンコーコム時代との違いはありますか?
後藤 「新しい技術を使って新しい価値をつくる」という考え方そのものは変わりません。それを面白いと思う人が集まって、みんなでつくりあげていく。違いがあるとすれば、先ほどお話ししたダイバーシティや、ハイブリッドな働き方ですね。それらは、私たちの経営スタイルにおいて大きく変化しました。
ーー5年後10年後に、どのぐらいの規模にしていきたいといった目標はお持ちですか?
後藤 会社の規模にはこだわりません。ただ、人々の期待を超える新しいサービスをつくって、世界に打って出たい...
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