TOP イマ、ココ、注目社長! 「企業の成長請負人」として日本ブランドを世界へつなぐ!【前編】

2023/03/03

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イマ、ココ、注目社長!

第315回

「企業の成長請負人」として日本ブランドを世界へつなぐ!【前編】

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「国境の先に、新常識を」――。株式会社NOVARCA(旧社名=トレンドExpress)は、グローバル市場に挑む日本企業をサポートする会社です。現在は、主力となる中国市場においてデータテクノロジーを駆使したプラットフォームを構築・提供し、「市場・消費者分析」、「プロモーション」、「流通販売」 を一気通貫して、企業のバリューチェーンの最適化を図っています。

 

創業者の濱野智成さん(代表取締役社長CEO)は2010年にデロイトトーマツグループに入社しました。グループ最年少のシニアマネジャーとなるなど経営コンサルタントとして活躍したのち、クライアント先だった株式会社ホットリンクで「グローバル×データ」というテーマに出会って転職。そして、同社で新規事業として立ち上げた「トレンドExpress」をカーブアウト創業して現在に至ります。濱野さんにお話をうかがいました。

(聞き手/井上 和幸

 

高校時代に家業の企業再生を手伝ったことが原体験

――もともと起業や経営に関してご興味をお持ちだったそうですね。

 

濱野 そうですね、私の生まれた家は江戸時代……1600年ぐらいから続いている商売人の家系なんです。

 

――えーっ、それはすごいですね!どんなご商売を?

 

濱野 東京・浅草を本籍として金融業を営んでいました。江戸幕府のお膝元で武士にお金を貸していましたが、明治維身のときに貸したものが返ってこなくなり、事業自体を呉服屋に転換させたと聞いています。

 

そして、20代目にあたる私の父親は、ファッションアパレルの業態で事業をしていました。しかし、バブル崩壊の煽りを受けて経営が傾いてしまいます。私が15歳のときでした。
このとき父親から「この事業をなんとかしたい」というような話をされて、約3年間、父親と二人三脚でターンアラウンドというか、事業再生のようなことをしました。それが社会とかかわる最初のきっかけでしたね。

 

――学生時代の話ですよね?

 

濱野 はい、高校に通いながら、です。

 

――高校生でターンアラウンドというのはすごいですね。

 

濱野 今でこそ格好よく「ターンアラウンド」みたいな感じで言っていますが、当時は本当に家族の運命をかける状況でした。そういった意味では、いきなり人生的なハードシングスを経験しましたね。

 

――ビジネスとの最初のかかわりが、そういったかなりしんどい状況であったにもかかわらず、その後に濱野さんが経営を志されたのは、どういっ...

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プロフィール

  • 濵野 智成氏

    濵野 智成氏

    株式会社NOVARCA 代表取締役社長 CEO

    大学卒業後、Deloitteに入社。グループ最年少のシニアマネージャーとして、東京支社長、事業開発本部長を歴任。 その後、ビッグデータ&AIを事業とする株式会社ホットリンクに参画し、COO(最高執行責任者)として、グローバル事業、経営企画、事業開発、戦略人事等を管掌。 日本の人口縮小課題の解決と日本企業の世界での活躍推進をミッションに、株式会社NOVARCA(旧:トレンドExpress)を立ち上げて代表取締役社長に就任。DNXVentures、日本郵政キャピタル、グロービス・キャピタル・パートナーズなどから累計48.6億円を調達。 日本と中国を拠点に、クロスボーダーマーケティング&コマースプラットフォーム事業を展開中。

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