2023/02/24
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イマ、ココ、注目社長!
第312回
「ワンちゃん猫ちゃんを幸せに」こだわりと信頼を積み重ね勝ち取ったペットフードNo.1の実績
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 岩橋 洸太氏 株式会社バイオフィリア 代表取締役 CEO
新型コロナウイルスの影響で家庭で過ごす時間が増え、ペットを飼う家庭は増加傾向にあるといわれています。一方で、動物虐待、殺処分、多頭飼育崩壊など、ペットにまつわる社会問題も後を絶ちません。自身が動物を飼った経験から、「そうした問題をどうにかしなければ」と起業を決意したのが、株式会社バイオフィリアのCEO・岩橋洸太さんです。
「人が本来持つ動物に対する愛情」という意味を社名に掲げ、その力を信じて事業を展開する岩橋さんに、多くのリピートを生み出している手作りごはんの開発過程や、今後の展望についてうかがいました。
(聞き手/井上 和幸)
“起業する力”を身につけるために証券会社へ就職
―― こうした事業を立ち上げられるからには、やはり子どもの頃から動物がお好きだったのですか?
岩橋 そうですね。小学6年生のときにリヴとぴのという愛犬2匹を迎えるのですが、とても大切な存在になりました。
―― 新卒でSMBC日興證券に入社されていますよね。そこから動物関連事業で事業を興そうと思われるのは、個人的には結構ギャップも感じるのですが、どういう流れで起業に至ったのでしょう?
岩橋 ワンちゃんと暮らし始めた後、ネットに猫の虐待を実況する動画があげられて話題になったことがありました。それが、とてもショックで…。ほかにも、保健所でワンちゃんが殺処分されていると知ったことも「うちのリヴやぴのとこの子たちの命は何も違わない。大切な命がこんなにひどい扱いを受けるなんておかしい。なんとかしなければ!」と、動物の仕事をしたいという想いにつながりました。
ただ、そのためには何かしらの力をつけなければ、今のままでは何もできません。私は、経済学部に進んだのですが、OBにしろゼミの先生にしろ、非常に優秀な人たちが集まっている印象を受けました。「であれば、こうした人たちが多く働く金融系の会社でまずは社会人経験を積んでみよう。お金を扱う仕事には、何かしらの学びがあるはずだ」と思ったことが、証券会社を選んだ理由になります。
―― 公開引受部に配属されたそうですが、どのような企業を担当されたのでしょう?
岩橋 いろいろなお客様に出会いましたが、担当ではなかったものの、新入社員の頃に「ビジネスで社会課題を解決する」ユーグレナの出雲さんのプレゼンを聞くことができ、背中を押されるような気持ちになりました。それから、本当に偶然なのですが、日本動物高度医療センターという、日本で上場している唯一の動物病院の担当ができたことも良かったです。...
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