2023/02/02
1/1ページ
経営者力診断リリース記念スペシャルトークライブ
第34回
【石川明氏×井上和幸】「やり切った」うえでの失敗には価値がある
- 組織
- キャリア
- エグゼクティブ
2022年12月1日(木)、経営者JP主催「経営者力診断」スペシャルトークライブ「経営幹部・リーダーのための、人と組織をしたたかに動かす<Deep Skill>21の技術」が開催されました。
今回ゲストにお迎えするのは、リクルート新規事業開発室にて新規事業提案制度「NewRING」事務局長、「オールアバウト」の創業メンバーの一人として広告事業部長などを務められ、現在、株式会社インキュベータ代表取締役として大手企業を中心に新規事業の創出、新規事業を生み出す社内の仕組み作りに携わられている石川明氏です。
石川氏の新刊『Deep Skill ディープ・スキル 人と組織を巧みに動かす 深くてさりげない「21の技術」』発刊を記念して、経営者JP井上和幸が、経営幹部やリーダーの皆さんが社内で新規事業開発や事業変革を推進しようというときに直面する<社内の壁><社内政治><組織の力学>に対して、したたかに立ち向かい、人と組織を動かす21の技術について伺いました。ライブの内容を編集してお届けします。
【前編】上司とは「はしご」を外す存在である
【後編】「やり切った」うえでの失敗には価値がある
『組織を動かすプロセスを「企画」する』
井上 次に行きましょう。これは章立てて言うと3章ですね。『「権力」と「組織」を動かす技術』というのを取り上げてくださっていて、ここでは3つのディープ・スキルを選ばせていただきました。『組織を動かすプロセスを「企画」する』『上司の「頭の中」を言語化する』。まずはこの2つからお話を伺いましょうか。
石川 13番の『組織を動かすプロセスを「企画」する』ということでは、企画の中身を詰めることに対しては皆さんすごく力を入れるんですけれども、企画を社内で通していくためにどういう段取りが必要かというシナリオを書くことに対しては、無頓着なケースが多いと思うんです。
たとえば、その企画自体についてはマーケティングのプロセスで、まずはこういうコアターゲットを狙ってこういう販売促進を行い、次にはこういうターゲットを狙ってこんな営業戦略を行いというところは緻密に考えるんですけれども、社内を動かしていくときにも同じようなことが必要だと思うんです。たとえば、製造部門の人はどういうことを懸念するか、管理部門の人はどういうことを懸念するか、現場の営業マンはどういう反応をするかというようなことを考えながら、どういう人をどういう順番で説得して仲間にしていくとこの案は通るか。そういうシナリオを考えるといいと思うんです。
井上 外に向けて発揮されている素晴らしいプロセス設計を、社内を動かすところでも使って行かないと。本に「風」と書かれていたのが印象的でした。
石川 会社の中にはいろいろな風が吹いていて、たとえば「シェア首位...
こちらはプラチナメンバー限定記事です。
プラチナメンバー登録(年間11,000円or月間1,100円)を
していただくと続きをお読みいただけます。
※登録後30日間無料体験実施中!