2022/11/09
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イマ、ココ、注目社長!
第285回
中古住宅のリノベーションで、世界中をワクワクさせる。【後編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 鎌田 友和氏 株式会社WAKUWAKU 代表取締役 CEO co-founder
ライフスタイルや働き方が多様化する現在、住宅に対するユーザーのニーズも多様化しています。そんな中で注目を集めているのが中古住宅です。株式会社WAKUWAKUが提供する「リノベ不動産」は、中古物件の仲介からリノベーション工事までをワンストップで提供するサービス。不動産×建築×テクノロジーという画期的なテーマで、顧客一人ひとりの理想の暮らしを実現するプラットフォームです。
同社代表取締役 CEO co-founder の鎌田友和氏は、総合不動産商社で勤務した後、学生時代からの念願をかなえて起業。「世界中の人々をワクワクさせたい」というコンセプトのもと、それを実現する第一歩として中古物件のリノベーション事業に乗り出しました。「WAKUWAKU」という言葉を世界のグローバルスタンダードにしたいと語る鎌田氏に、日本の住宅事情とその中で同社が果たす役割について伺いました。
(前編はこちら)
(聞き手/井上和幸)
DX化のために外部資本の果たす役割は重要
――成長拡大期に入られてからはVCからの資本調達も開始されていますが、このあたりはどういう考えによるものでしょうか?
鎌田 前職も未上場の会社で働いていたので、「上場、未上場というのはそれぞれにメリットとデメリットがあるんだろうな」という程度で、あまり意識しませんでした。初めて意識したのはスノーピークの山井太社長と出会ったときでした。講演会に参加し、話を聞きにいったら、そこでユーザー目線を徹底されていることに感銘を受けました。
それをきっかけに直接お会いすることになり、新潟の本社に出かけました。そこで上場に関する話が出て、山井社長が上場のメリットを熱弁されました。そのときに初めて上場をイメージするようになりました。
――スノーピークさんもWAKUWAKUに出資されていますね。
鎌田 スノーピークとは事業で連携するようになり、さらに2016年には初の外部資本として初めて当社へ出資いただきました。そのころからですね。外部資本の導入を積極的に考えるようになったのは。何しろ当社は資本金900万円、社員2名から出発した会社です。
その一方で、世界中の人々をワクワクさせたいという願いがあります。そのギャップを埋めるためには上場して、外部資本を導入すべきだ。そうしないと夢物語に終わってしまう。そう考えるようになりました。
――その発端がスノーピークの社長とのご縁というのは面白いですね。今後も御社の発展に関して、外部資本の果たす役割は大きいのでしょうか。
鎌田 中古住宅...
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