2022/11/07
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イマ、ココ、注目社長!
第284回
中古住宅のリノベーションで、世界中をワクワクさせる。【前編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 鎌田 友和氏 株式会社WAKUWAKU 代表取締役 CEO co-founder
ライフスタイルや働き方が多様化する現在、住宅に対するユーザーのニーズも多様化しています。そんな中で注目を集めているのが中古住宅です。株式会社WAKUWAKUが提供する「リノベ不動産」は、中古物件の仲介からリノベーション工事までをワンストップで提供するサービス。不動産×建築×テクノロジーという画期的なテーマで、顧客一人ひとりの理想の暮らしを実現するプラットフォームです。
同社代表取締役 CEO co-founder の鎌田友和氏は、総合不動産商社で勤務した後、学生時代からの念願をかなえて起業。「世界中の人々をワクワクさせたい」というコンセプトのもと、それを実現する第一歩として中古物件のリノベーション事業に乗り出しました。「WAKUWAKU」という言葉を世界のグローバルスタンダードにしたいと語る鎌田氏に、日本の住宅事情とその中で同社が果たす役割について伺いました。
(聞き手/井上和幸)
起業の夢を抱きつつ総合不動産商社に入社
――鎌田さんは、学生のときから起業したいと思っていたそうですが、何かきっかけがあったのでしょうか?
鎌田 父の影響が大きかったのだと思います。父はもともとサラリーマンでしたが、わたしが小学2年生のころに起業しました。父の兄弟にも自分で会社を経営している人が多く、そういう姿を見ているうちに自然に起業を意識するようになりました。
起業するのが当たり前。どうせ起業するなら、何か社会にインパクトを与えることをやっていきたい。それが自分のモチベーションになるのではないか。子供ながらにそんなことを考えていました。
――しかし、社会人になる際には起業するのではなく就職の道を選ばれました。入社したのは総合不動産商社だそうですね。
鎌田 そうですね。大学では建築の勉強をしていました。設計士になろうかと考えていた時期もあります。子供のころに、それまでの社宅住まいから一戸建てに移り、自分の部屋のデザインなどを自由にやらせてもらったことがあって。その楽しさが原体験にあったんだと思います。
とはいえ、就活は特に建築や不動産関係に限定せず、事業を動かすスキルや経験を積みたいと考えて臨みました。その中でビビッときた会社が横浜の総合不動産商社。そこに2、3年いて経験を積んだら独立しようと思っていました。入社の面接でも、「2年か3年で辞めますけど、採用してくれますか?」と聞いたぐらいです(笑)。
――それは会社側も驚いたでしょうね(笑)。どうしてその会社に惹かれたのですか?
鎌田 無名のベンチャー...
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