TOP イマ、ココ、注目社長! 個社だけではなくサプライチェーン全体の在庫効率を上げ、「いまより良い地球」を子どもたちに残したい。【前編】

2022/10/19

1/1ページ

イマ、ココ、注目社長!

第276回

個社だけではなくサプライチェーン全体の在庫効率を上げ、「いまより良い地球」を子どもたちに残したい。【前編】

  • 経営者インタビュー
  • 経営
  • 組織
  • 注目企業

 

60秒で簡単無料登録!レギュラメンバー登録はこちら >

 

 

「世の中の在庫を効率よく回転させたら、経営が利益体質になり、幸せの好循環が生まれる」――。在庫を利益に変えるクラウド「FULL KAITEN」は、瀬川さんがそんな想いで立ち上げたビジネスです。
瀬川さんは2012年にEC事業を手がける会社(現フルカイテン株式会社)を創業。ギフト品販売で順調に売上を伸ばしていましたが、ベビー服ECに参入したことで大量の在庫を抱え、3度の倒産危機に陥ってしまいます。その倒産危機を乗り越えるための切り札になったのが、瀬川さん自身で開発した在庫分析システムでした(在庫回転率17回転超を達成)。

 

2018年、瀬川さんは在庫管理に悩む経営者のニーズに応えるべく、FULL KAITEN事業にピボット。以来、多くの企業の在庫を適正化し、利益体質へと変えています。これから先は、個社だけでなくサプライチェーン全体の在庫効率を上げることで、大量生産・大量廃棄から脱却したサステナブルな社会の実現に貢献していきたいという瀬川さんにお話を伺いました。

(聞き手/井上和幸

 

理工系から営業として就職。商談パターンを分析してトップセールスに

――大学では理系の研究(天然ガスの熱力学性質に関するAIによる予測)をされていたのに、就職する際は営業を志望したのですね。

 

瀬川 そうですね。自分で言うのもなんですが、高校時代は理系科目の成績がとても良かったです。模擬試験では物理で全国1位を取ったこともあります。

 

――全国1位はすごいですね!

 

瀬川 それで、慶應義塾大学の理工学部に入りました。自分ではそれなりに自信がありましたが、入学すると、もっとすごい人たちがいた。自分がすごく努力をしてどうにか理解できるかできないかという理論を、簡単に理解する人たちがたくさんいました。彼らのような人たちが博士課程に進み、研究者となっていくのかと思うと、自分が戦って、研究の世界でのし上っていくイメージが全く湧きませんでした。

 

――で、就職されたのは「コンパック」でしたね(*コンパック・コンピュータ・コーポレーション)。

 

瀬川 はい。もう買収されてなくなってしまいましたが。(*2002年、ヒューレット・パッカードが買収)。

 

――最初はどんな部署に配属されたのですか。

 

瀬川 大手の第1種通信事業者の顧客管理や料金計算などのシステムを提案して売る部署です。

 

――そこでは優れた実績を挙げてトップセールスになられたとか。営業が肌に合ったのでしょうか。

 

瀬川...

こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。

プロフィール

  • 瀬川 直寛氏

    瀬川 直寛氏

    フルカイテン株式会社 代表取締役

    慶應義塾大学理工学部で天然ガスの熱力学変化に関する予測モデルを研究。 ベビー服ECの経営者として、在庫問題が原因で3度の倒産危機に直面。それを乗り越える過程で外的要因や予測不能な変化に強い小売経営モデルを生み出し、『FULL KAITEN』を開発。 2017年11月、FULL KAITENをクラウド事業化し、SaaS型システムとして販売を開始。 2018年9月にはEC事業を売却し、FULL KAITENに経営資源を集中している。 小売業の「在庫」を「利益」に変えるクラウドサービスとして評価を確立。 現在、全国の大手アパレル企業やスポーツメーカーなどで導入が進んでいる。 当社は2021年7月、ジャフコ グループ株式会社が運用する投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資により、5億円の資金調達を実施。累計調達額は8億円超となり、FULL KAITEN新機能のリリースも控えさらに注目を浴びている。

    この登場者の記事一覧をみる