2022/10/19
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イマ、ココ、注目社長!
第275回
iPadを活用したPOSレジで、アナログだった店舗のレジ周りが変わる。【後編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 木戸 啓太氏 株式会社ユビレジ 代表取締役
商店などの会計に使われるレジですが、中小の店舗は大手と違ってアナログな会計管理に頼りがちでした。そんな状況を変えたのが「ユビレジ」。iPadを活用したPOSレジで、基本的なレジ機能に加え、店舗管理・分析など売上・利益向上に向けた機能を備えています。2010年のリリース以来改良を重ねて、いまでは飲食業、小売業、サービス業などの業種を問わず、国外を含めさまざまな店舗が利用しています。
このサービスを開発・運営する株式会社ユビレジ代表取締役の木戸啓太氏は、早くから起業を志し、学生時代に不動産検索の会社を立ち上げました。その後、方針転換し、発売前のiPadに目をつけてユビレジを開発。店舗のレジ周りに劇的な変革をもたらしました。「山登りならまだ一合目」と語る木戸氏に、これまでの歩みと今後の抱負について伺いました。
ブランドコンセプトは「カンタンがいちばん」
――お店などのレジ周りを何とかしたいという思いでビジネスをスタートさせたわけですが、その達成度は山でいえば何合目ぐらいなのでしょうか?今後はどういうところに取り組んでいかれるのでしょうか
木戸 山でいえば一合目でしょうか。まだ登り始めたばかりです。ユビレジを使ってくださるお客さまは着実に増えたとはいえ、未開拓なところも多いのが現実。そんな中で、昨年11月には大学生協事業連合の会員である全国の大学の売店や食堂、書店などにユビレジを採用していただけることが決まり、今年の9月から導入を開始しました。
スタート時は小規模な店での利用が多かったのですが、いまは大手でも導入していただけるようになりました。今後も規模の大小を問わず広く導入いただけるように努力したいと思います。また、POSレジだけでなくCRM(顧客関係管理)や経営管理についても、他社とのシステム連携なども含めて対応していきたいと考えています。
――導入されたお客さまからはどんな声が届いていますか?
木戸 導入数がある程度広がったタイミングで、「なぜわたしたちの製品を選んだのですか?」「どういうところが気にいっていますか?」とお客さまにヒアリングをしたことがあります。すると「現場の人が使いやすい」という声が圧倒的に多かったんです。
その結果、マネジャーや管理者が管理しやすくなり、データもしっかり蓄積できる。そこがユビレジの強みだと感じ、「カンタンがいちばん」というブランドコンセプトを決めました。これがわたしたちの製品の特徴だと考えています。
――確かにUI(ユーザーイン...
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