TOP イマ、ココ、注目社長! iPadを活用したPOSレジで、アナログだった店舗のレジ周りが変わる。【前編】

2022/10/14

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イマ、ココ、注目社長!

第274回

iPadを活用したPOSレジで、アナログだった店舗のレジ周りが変わる。【前編】

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商店などの会計に使われるレジですが、中小の店舗は大手と違ってアナログな会計管理に頼りがちでした。そんな状況を変えたのが「ユビレジ」。iPadを活用したPOSレジで、基本的なレジ機能に加え、店舗管理・分析など売上・利益向上に向けた機能を備えています。2010年のリリース以来改良を重ねて、いまでは飲食業、小売業、サービス業などの業種を問わず、国外を含めさまざまな店舗が利用しています。

 

このサービスを開発・運営する株式会社ユビレジ代表取締役の木戸啓太氏は、早くから起業を志し、学生時代に不動産検索の会社を立ち上げました。その後、方針転換し、発売前のiPadに目をつけてユビレジを開発。店舗のレジ周りに劇的な変革をもたらしました。「山登りならまだ一合目」と語る木戸氏に、これまでの歩みと今後の抱負について伺いました。

(聞き手/井上和幸

 

起業に憧れ学生時代に会社を設立

――起業家の中には、まさか自分が起業するとは思わなかったとおっしゃる方も少なくありませんが、木戸さんは早くから起業したいと考えていたそうですね。

 

木戸 高校生ぐらいから起業に憧れていました。明確な理由があったというよりは、気がついたらそう思っていた感じですね。実家が米屋だったりして、周囲に自営業者が多かったことも影響しているのかもしれません。

 

――大学在学中からアルバイトをされていたそうですが、それは起業の準備のためですか?

 

木戸 大学時代には工事現場やバーテンダー、データ分析、営業など、いろいろなアルバイトを経験しました。大学は理系でしたが数理系で実験などの授業が少なかったため、時間にある程度余裕があったことが大きかったですね。アルバイトを通して広く社会勉強をしたいという考えでしたが、結果的に起業の準備にもなりました。そのときの経験が後々のサービス提供に活かされています。

 

――その後は、慶應義塾大学大学院 理工学研究科 データサイエンス研究室に進まれ、同時に在学中に起業されています。最初は不動産関連のビジネスだったと伺いました。

 

木戸 不動産検索の会社を立ち上げました。大学時代の友人2名とわたしの3名でスタート。すぐにプロダクト開発をしようとしたんですが、他のメンバーが抜けてしまったこともあり、設立から数か月後に方向転換しました。

 

iPadを知りBtoBの現場で活用できるとひらめいた

――ピボットされたということですが、それはどのような方向転換だったのですか。

 

木戸 当時、まだ発売前だったiPadのことを知り、BtoBの現場で活用できるのではないか...

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プロフィール

  • 木戸 啓太氏

    木戸 啓太氏

    株式会社ユビレジ 代表取締役

    1985年、石川県生まれ。慶應義塾大学大学院在学中の2009年、ユビレジの前身である会社を学生仲間2人と設立し不動産系のビジネスを開始しようと思っていた矢先、リリースされたiPadを見て「今後、絶対にビジネス用途としてタブレット市場が伸びる」と思い方向転換。2010年8月、iPad POSレジアプリ「ユビレジ」をリリースし、現在に至る。

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