TOP 私が経営者になった日 【応用地質株式会社 成田賢氏】夢はまだ道半ば。実現すれば素晴らしい世界になる。(Vol.3)

2022/10/24

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私が経営者になった日

第102回

【応用地質株式会社 成田賢氏】夢はまだ道半ば。実現すれば素晴らしい世界になる。(Vol.3)

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社長に任命された日=経営者になった日ではありません。経営者がご自身で「経営者」になったと感じたのは、どんな決断、あるいは経験をした時なのか。何に動かされ、自分が経営者であるという自覚や自信を持ったのでしょうか。

 

地質に関するビジネスを手がけ日本社会の発展に貢献してきた応用地質。現在は地球にかかわる総合コンサルタントとして、環境問題などにも積極的に取り組んでいます。一時は赤字に陥った同社の変革を主導し、新たなステージに引き上げた代表取締役社長 成田 賢氏に3回にわたってお話を伺いました。

山崩れの現場で、自分の仕事が社会に役立つことを実感した。 (Vol.1)

社長になって下した重い決断が、社員の心をひとつにした。(Vol.2)

夢はまだ道半ば。実現すれば素晴らしい世界になる。(Vol.3)

DX時代に先駆けてデジタル化に着手

DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みも手がけてきた改革のひとつだ。
ただし、そのスタートは一般にDXの必要性が叫ばれる前だった。

 

「私たちの会社がこの先も長く存在するためには、社会の中で何の価値を提供できる企業なのかを明確にしなければなりません。それができなければ、企業は衰退していきます。そのために必要なのが情報化です。第四次産業革命と言われる中で、情報化技術が急速に進歩しました。これを私たちの技術に取り入れて、成果も仕事のやり方も変えなければいけないと感じました。」

 

そうした考えのもと、情報技術に関わるさまざまな投資を行いし、改革を進めた。ちょうどその頃、あちこちでDXという言葉が使われ始めた。DX時代の到来だ。この動きを逃さずにさらに情報化の加速を目指した。現在は、業界全体の中でDX推進をリードする存在になりつつある。

 

また、地盤データの3次元化という画期的な技術にも挑戦している。世界的にBIM(Building Information Modeling)という考え方が出てきた。実際に建物や構造物を建てる前にパソコン上で、3次元モデルを構築するもので、こうすれば建築前にさまざまな課題を予め解決しておくことが可能になる。その結果、予期せぬ問題による工期び延長や、コストが増加するといった問題を抑えることができる。

 

「この流れは必ず日本に来ます。建物やインフラの建設には地盤情報が不可欠ですから、構造物の3次元化には地盤情報の3次元化も必要になります。そこで当社では地盤情報の3次元化技術の深化に努めました。それを事業に取り入れて、新たなビジネスも展開しています。そんな時期にDX化の流れが起きたことは、私たちにとって幸運でした。取り組もうとしていたことが、時代の流れと合致したんです。」

 

エンゲージメントアンケートに一つひとつ回答

会社を成長させるためには、何よりも社員のやる気を引き出すことが重要になる。成田氏が社長になった当初は、応用地質での出世コースはある意味で確立されていた。営業所で実績を残した社員が営業所長になり、支...

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プロフィール

  • 成田 賢氏

    成田 賢氏

    応用地質株式会社 代表取締役社長

    1979年新潟大学大学院理学研究科地質鉱物学専攻終了後、応用地質株式会社へ入社。ダム、岩盤関係の事業に従事し、2004年取締役、2005年専務執行役員就任。2007年取締役副社長を経て、2009年代表取締役社長に就任。

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