2022/10/05
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イマ、ココ、注目社長!
第271回
会社の目標のためではなく、それぞれの人生目標のために一緒に仕事をしたい。
- 経営者インタビュー
- 経営
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- 注目企業
- 三上 結香氏 株式会社Liberty 代表取締役社長
゛倫理的な“という意味の「エシカル」という言葉をよく耳にするようになってきました。ライフスタイルの変化や社会貢献の意識が高まったことで、地域活性化や雇用なども含めた人や社会、環境に優しいものを購入する消費行動やライフスタイルのことを指すエシカルが日本でも普及し始めています。人々が日々の生活で消費している裏側には、過酷な労働環境や自然破壊など、さまざまな課題が密接に関係しています。一人ひとりのちょっとした行動で大きな変化がある。
そのきっかけとなる場所が、代官山にあるエシカル、サステイナブル、ヴィーガンをコンセプトにしたセレクトショップ「style table DAIKANYAMA」です。「style table」は9店舗ありますが、代官山本店を運営しているのが株式会社Liberty。代表の三上結香氏は、学生時代から世界学生環境サミットの実行委員を務めたり、海外でボランティア活動をしたりするなど、積極的に活動されていました。三上氏に、起業の経緯や大切にしていることなどを伺いました。
(聞き手/井上和幸)
幼少期にアメリカに行ったことで海外に目が向いた
──まずは幼少期のお話から聞かせてください。両親の育て方が自由だったそうですが、どのようなご家庭で育ったのですか?
三上 好奇心がすごく旺盛で、知らないことを知るのが好きで、「あれをやりたい、これをやりたい」とよく言っていたので、自由に育ててもらった感じはありますね。何をやるにも基本的に自分で決めて、親には事後報告。父親は寡黙でしたが母親は陽気。私の明るさは母親譲りです。弟と妹もいるのですが、私以外は全員滋賀県に残って近所に住んでいる、田舎のあるある家族ですね。
──幼少期にはすでに海外に興味を持たれていたそうすね。
三上 小学4年生で初めてアメリカに行ったことがきっかけで海外に目が向くようになりました。交換留学したり、長期留学したり、バックパッカーもしたりで、広い世界が見れた気がします。外交官を目指したこともありましたが、人の生活に直結する仕事をしたいと考え、ボランティア活動もしました。最終的に経済を通して社会貢献したいという想いが強くなり就職しました。
──どのような基準で就職する会社を選んだのですか?
三上 企業活動を通じて、全世界に共通したインフラに携わることで、多くの人に貢献できるんじゃないかという仮説と、文系でも手に職をつけたいと思ったことでNTTコミュニケーションズを選びました。
自分という存在にお客さんを付ける
──入社1年目で起業を決意したのだとか。
三上 ...
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