TOP 成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」 経営の意思決定に役立つ「ファイナンス」本が全面改訂 /『増補改訂版 道具としてのファイナンス』

2022/09/28

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成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」

第156回

経営の意思決定に役立つ「ファイナンス」本が全面改訂 /『増補改訂版 道具としてのファイナンス』

  • ビジネススキル
  • 組織
  • 経営
  • 前川健輔氏 日本実業出版社 第一編集部 

 

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成功する経営者は皆、多読家。

「TERRACEの本棚」では、成功している経営者が注目している、読んでいる書籍をご紹介してまいります。

 

今回は、『増補改訂版 道具としてのファイナンス』。本書の編集を手掛けられた、日本実業出版社の前川健輔氏に見どころを伺いました。

ファイナンスは今や世界共通のコミュニケーションの道具だといえます。

 

著者の石野雄一さんは、『ざっくり分かるファイナンス』(光文社)や、本書の旧版『道具としてのファイナンス』などの著書がある、ファイナンス本の第一人者です。日産自動車で、日産再建にも関わり、ファイナンスの理論だけではなく実務で抑えておくポイントも熟知しており、日本のビジネスパーソンのファイナンス・リテラシーの向上に大きく貢献している方だと言っても過言ではありません。

 

そんな石野さんが満を持して全面改訂したのが、『増補改訂版 道具としてのファイナンス』です。

 

突然ですが、本書で紹介されているクイズです。

 

「5年後に確実に100万円当たる宝くじ」をいくらで買いますか?

 

この問いに、明確な理由と根拠をもって答えられるでしょうか?

 

「100万円もらえる宝くじなんだから、100万円で買ってあげるよ」と言ったら友達思いであることはほめられても、ビジネスの世界では確実にカモにされる、と石野さんは言います。
その理由は、現在の100万円と5年後の100万円とでは、同じ100万円でも価値が異なるからです。
現在の100万円を他の確実な金融商品で運用すれば、向こう5年間で利息を生み出します。つまり、5年後から見た場合、現在の100万円には「100万円+利息」の価値があるのです。これを「お金の時間価値」といいます。
たとえば、あなたが100万円を年率3%(複利)で運用した場合、5年後に115.9万円になります。
視点を変えると、5年後に100万円にするためには、現在86.3万円を3%で運用すればいいということになります。このことから、5年後に確実に100万円当たる宝くじを買うのは、86.3万円が答えになります。

 

いかがでしょうか?
本書では、こうしたファイナンスの考え方の基本を入口に、ファイナンスをもとに企業が行なう意思決定である「投資・資金調達・株主還元」のポイントがこの1冊で学べます。
「ファイナンスのものの見方・考え方」から一歩進んで、「道具」として実務で使いこなしたい方にぜひ読んでいただきたい1冊です。
「この本の内容をマスターしたら、そこらのMBAのホルダーより、ファイナンスが使えるようになります。普通のビジネスパーソンだったら、この本だけで十分です」と石野さんは背中を押します。

 

旧版『道具としてのファイナンス』は、2005年の発行以来、「初学者ならこの1冊で十分」「理論とその実践方法がわかった」「MBAのファイナンスはこの本で乗り切った」など、わかりやすいファイナンスの本として数々の賛辞を集めてきたロングセラーです。本...

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プロフィール

  • 前川健輔氏

    前川健輔氏

    日本実業出版社 第一編集部 

    読者のビジネスの充実、人生の充実につながるようなコンテンツをつくりたいと思い、大学卒業後に日本実業出版社に入社。『デジタルマーケティングの定石』、『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』シリーズ、「絶対しない」シリーズ(『売れる販売員が絶対言わない接客の言葉』『好かれる人が絶対しないモノの言い方』『仕事の速い人が絶対やらない時間の使い方』)、『Google流 資料作成術』、『売上につながる「顧客ロイヤルティ戦略」入門』などを担当。