2022/08/02
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経営者力診断リリース記念スペシャルトークライブ
第16回
【前川孝雄氏×井上和幸】上司力®と表裏一体のミドル・シニアのキャリア戦略
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2022年6月9日(木)、スペシャルトークライブ「上司力®とミドル・シニアのキャリアを考える」が開催されました。経営者JPの「経営者力診断」リリース記念イベントの第5弾です。
今回お迎えするのは、「日本の上司を元気にする」をビジョンに掲げ、「上司力®」の商標を持つ、株式会社FeelWorks代表取締役の前川孝雄氏。独自開発した「上司力®研修」の15年に及ぶ実績や、累計4万部突破の著書「50歳からの○○戦略」シリーズをもとに、経営者JP井上と、ミドル・シニア層のキャリアについて語り合いました。ライブの内容を編集し、前後編に分けてお届けします。
【前編】上司力®をもとにマネジメントの基本を見直す
【後編】上司力®と表裏一体のミドル・シニアのキャリア戦略
「本物の上司力®」を発揮するための5つのステップ
井上 そこでいよいよ、「本物の上司力®」について教えていただけますか。
前川 「本物の上司力®」のSTEP1は、仕事以前にまず、チーム内の「相互理解」を深めることです。特にコロナ禍では飲み会もできなかったし、そもそもそれ以前から、酒席の強要はよくないとされる風潮がありました。もちろん、プライベートな事情を詮索するのはNGです。けれども、お互いの興味・趣味・関心事とその背景にあるプライベートな事情を理解し合い、「このチームでは、自分の嬉しかったことや悩んでいることを話しても大丈夫」と思える環境をつくることは必要です。
井上 よく分かります。とはいえ、うっかりするとパワハラやセクハラになりはしないか、と不安に感じる上司は多いと思います。何かいい方法はありますか?
前川 1つは、上司自身が率先して自己開示することです。失敗談とか趣味とか、なんでもいいんですが、自らさらけ出すことで、自己開示しやすい空気をつくっていく。もう1つは、自己開示をルーティンにすることです。例えば、毎週の定例ミーティングで、週末楽しかった経験をシェアする時間をつくるとか。うちの会社で実践しているのは、自分が読んだ本の紹介と感想をシェアすること。これは毎週やっています。繰り返していくと、メンバーそれぞれの興味や価値観が分かりますし、メンバー同士の相互理解にもつながります。
井上 それはいい。うちでもやってみようかな。
前川 そうすると、チームの相互理解が進み、職場は「安心して働けるホーム」になっていく。最近の言葉で言う「心理的安全性」が醸成されていくわけです。そのうえで、STEP2の「動機形成」に進みます。これが、さきほどの「内発的動機づけ」です。まずチームや組織の目的を共有し、納得してもらい、次に、その中でメンバー一人ひとりがどんな役割を担うかを理解してもらう。組織の目的と個々の役割、その2つが重要です。
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