2022/07/28
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経営者力診断リリース記念スペシャルトークライブ
第15回
【前川孝雄氏×井上和幸】上司力®をもとにマネジメントの基本を見直す
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2022年6月9日(木)、スペシャルトークライブ「上司力®とミドル・シニアのキャリアを考える」が開催されました。経営者JPの「経営者力診断」リリース記念イベントの第5弾です。
今回お迎えするのは、「日本の上司を元気にする」をビジョンに掲げ、「上司力®」の商標を持つ、株式会社FeelWorks代表取締役の前川孝雄氏。独自開発した「上司力®研修」の15年に及ぶ実績や、累計4万部突破の著書「50歳からの○○戦略」シリーズをもとに、経営者JP井上と、ミドル・シニア層のキャリアについて語り合いました。ライブの内容を編集し、前後編に分けてお届けします。
【前編】上司力®をもとにマネジメントの基本を見直す
【後編】上司力®と表裏一体のミドル・シニアのキャリア戦略
活躍する上司、難しい上司。その差は?
井上 長年、大企業に管理職向けの研修を提供しているFeelWorksを営む前川さんから見て、近年のミドル・シニア層の状況に何か変化はありますか?
前川 われわれFeelWorksは「多様な部下一人ひとりを大切に育て活かすマネジメント」をコンセプトに「上司力®」を提唱し、約15年にわたって研修や実践支援を行ってきました。並行して僕は10年以上、青山学院大学の正規課程でキャリアデザインも教えています。そこで感じるのは、最近はむしろ若者のほうが、キャリアに対して自覚的なのではないか、ということです。
井上 時代が変わってきたからでしょうか。
前川 特に大企業にお勤めの40代50代の管理職層は、新卒時に就職というより“就社”を考えた世代です。異動とか昇進・昇格とか、キャリアの節目は会社が決めてくれた。一方で、今の若者は終身雇用に期待していませんから、会社に依存することなく、自分の力でキャリアを切り拓いていかなければならないと考えている。
井上 おっしゃる通りですね。
前川 「日本の上司を元気にする」というビジョンには、部下を育てる喜びはもちろん、自分自身のキャリアの未来にもワクワクしてほしいという期待をこめています。そういう人が「活躍する上司」になれるんじゃないでしょうか。
井上 よく分かります。当社は幹部クラスの転職や採用を支援していますが、近年は大企業も早期退職を募りますから、40代50代になって初めて社外でのセカンドキャリアを考える方がいらっしゃいます。そのとき「今後、あなたご自身はどうしたいですか」とお尋ねしても、なかなか明確な答えが返ってこない。会社では期待されて活躍してきた方でも、いざ自分で舵を握ろうとすると、「何がしたいか」というシンプルな質問に答えることが一番難しい、とおっしゃいます。
前川 それでも、このトークライブを聴いたり、井上さん...
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