2022/07/19
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経営者力診断リリース記念スペシャルトークライブ
第14回
【秋元征紘氏×井上和幸】 社長は業績ではなく人格で選べ
- 組織
- キャリア
- エグゼクティブ
- ワイ・エイ・パートナーズ株式会社 代表取締役 ジャイロ経営塾代表 秋元 征紘氏
- 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上 和幸
2022年5月12日(木)、スペシャルトークライブ「経営力強化とコーポレートガバナンス」が開催されました。経営者JPの「経営者力診断」リリース記念イベントの第4弾です。
ゲストにお迎えしたのは秋元征紘(あきもと ゆきひろ)さん。日本ケンタッキーフライドチキン、日本ペプシコーラ、ナイキジャパン、LVMHグループのゲランといった名だたる外資系企業で経営に携わり、現在はウェザーニューズをはじめ複数の企業で社外取締役を務めておられます。ここでは、経営者JP井上を対談相手に、これからの時代の経営者に求められる資質や能力、コーポレートガバナンスや社外取締役のあり方について語っていただきました。
【前編】 世界トップクラス経営者の共通項は「WACC」
【後編】 社長は業績ではなく人格で選べ
コーポレートガバナンスの強化にはこう取り組め
井上 変化のスピードが速い時代ですから、企業もさまざまなリスクに取り巻かれています。ここ5年ぐらいで、日本でもコーポレートガバナンスの重要性が語られるようになりました。秋元さんは、日本企業のリスクをどう見ていますか。
秋元 世界の動きから取り残されていますよね。コロナ禍で海外と行き来しづらくなったのでなおさらかもしれませんが、今の世界でガラパゴス化してしまったら、あっという間に征服されてしまうだけ。危機感が足りません。
井上 なるほど。
秋元 アメリカの企業も昔は日本企業のような経営をやっていたわけですが、今のコーポレートガバナンスは全く違います。私はナイキの社長になって、初めて本社の取締役会に出席したときに愕然としました。議長こそCEOだけれども、それ以外の出席者は全員外部の人なんです。そこで重要な意思決定がなされていく。社内メンバーによるExecutive Committee、執行委員会は別にあるわけです。日本でも最近ようやく取締役会と執行委員会を分ける会社が増えてきましたが、世界ではすでに常識です。
井上 経営と執行を分離するわけですね。なぜ分けなければいけないのでしょう。
秋元 私はよく「Doing things right.(正しくことを行う)」と「Doing right thing.(正しいことを行う)」を引き合いに出します。日本のビジネスマンは「Doing things right.」では世界一です。決められたことをきちんとこなす。でも、ビジネスで本当に大事なのは「Doing right thing.」です。正しいことをやるかどうか。会社がやっていることが「right thing」であるかどうかを判断するのが取締役会の役割です。取締役会の意思決定に基づいて、執行役員が執行する。アメリ...
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