TOP 成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」 ビジネスパーソン必読の“教養”シリーズ最新刊 /『教養としての「会社法」入門』

2022/06/15

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成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」

第155回

ビジネスパーソン必読の“教養”シリーズ最新刊 /『教養としての「会社法」入門』

  • ビジネススキル
  • 組織
  • 経営
  • 日本実業出版社 芳川靖彦氏

 

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成功する経営者は皆、多読家。

「TERRACEの本棚」では、成功している経営者が注目している、読んでいる書籍をご紹介してまいります。

 

今回は、『教養としての「会社法」入門』。本書の編集を手掛けられた、日本実業出版社の芳川靖彦氏に見どころを伺いました。

「会社法」と聞いて、皆さんはどんなイメージを抱かれますか?

 

報道では、大企業のガバナンス不全やコンプライアンス違反で話題になることが多いようですが、大企業でなくても、経営者であれば、株主総会の開催、取締役の異動、配当、株式譲渡など、会社経営のさまざまな場面で会社法の知識は欠かせないと考えられていることでしょう。

 

当社『教養としての「〇〇法」入門』のシリーズには、すでに「税法」「所得税法」「労働法」があるのですが、これらに続く第四弾として発行したのが、今回の『教養としての「会社法」入門』です。

 

巷には、資格試験受験者向けの参考書から、計算書類、株主総会を扱った専門性の高い実務家を読者に置いたものまで発行されていて、サイズもA5判のハードカバーから新書サイズまでさまざまです。

 

大学生や資格試験の受験者の多くは向学心も高く、専門用語満載でもバリバリ読み進めることでしょうが、初めて会社法を学ぶ人にとってはハードルが高くなります。また、実務で役立つ書籍は、手続きの解説が多く、読んで面白いものではありません。

 

会社経営について何か疑問があれば、一般的な会社法の解説書を読めば解決するでしょう。また、ネットを検索すれば、用語を理解することはできるでしょう。ただし、解決した疑問の先や理解した用語のさらに先にある知識が身に付くように、わかりやすく解説している書籍は多くはないようです。

 

そこで本書は、株主有限責任の原則、法人格否認の法理などの原理・原則から、会社法の重要な判決、株主総会の権限、取締役の責任、組織再編、M&Aなどまで、あたかも大学で講義を受けているようにわかりやすく、「読み応えのある解説書」をめざしました。

 

たとえば、読者のみなさんの中には、執行役員という肩書きをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、会社法には執行役員制度に関する規定はないことをご存知でしょうか。

 

また、組織再編手続きの手法の1つである株式交換制度は、大規模な株式会社が倒産の危機に際した時に、莫大な費用を必要とせず、一瞬で、他の株式会社の完全子会社にして倒産を回避することを目的として商法改正により制定されました。実は、この制度は山一證券や北海道拓殖銀行の倒産、日本長期信用銀行の経営破綻という不況への対策として検討されたものです。

 

そうした法律の背景を知ることは、理解を深めるのにきっと役立つことでしょう。

 

会社法の成り立ちをふまえて全体像をつかむ

本書の「はしがきに代えて――メダカとクジラ」の中で著者の柴田和史先生(法政大学法科大学院教授/弁護士)は、会社の規模はさまざまなので、体長3cmのメダカと、その1000倍の体長30mのシロナガスクジラ...

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プロフィール

  • 芳川靖彦氏

    日本実業出版社

    『会社売却とバイアウト実務のすべて』『教養としての「労働法」入門』『図解 知的財産権のしくみ』『教養としての「会社法」入門』など、最近は、法律関連の書籍を編集することが多い。