TOP CxOの羅針盤 ソフトウェア開発のカギは人間関係!? CTO支援の専門家が得た気づき。【前編】

2022/06/13

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CxOの羅針盤

第29回

ソフトウェア開発のカギは人間関係!? CTO支援の専門家が得た気づき。【前編】

  • リーダーシップ
  • マネジメント
  • キャリア
  • 組織
  • 株式会社レクター / rector, inc. 取締役 広木 大地氏

 

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2018年に出版され、「ブクログビジネス書大賞」「ITエンジニア本大賞技術書大賞」というトリプル受賞で話題になった『エンジニアリング組織論への招待~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング』。
著者の広木大地氏は、ミクシィでメディア統括部部長、開発部部長、サービス本部長執行役員などを歴任後、2015年に株式会社レクターを創業 。複数社のCTO支援をスタートし、一般社団法人日本CTO協会理事も務めています。前編では、これまでの歩みを振り返ってもらいながら、キャリアを積み重ねる過程で得たソフトウェア開発における重要な気付きについて語ってもらいました。

 

(聞き手/川内イオ)

 

上場間もないミクシィに就職した理由

川内 エンジニアと経営を結ぶ現在のお仕事の原点を教えてください。テクノロジーへの興味関心は、いつごろから育まれたのですか?

 

広木 祖父の家が、田んぼのなかにある村の電気屋さんだったんですよ。そこで育った私の父も家電や電化製品が好きだったので、私はコンピューターやゲーム機が身近にある環境で育ちました。自然と私もゲームが好きになり、小学生のときにはRPGを作るゲームで遊んでいたんです。そのころから、ソフトウェアに関心を持ち始めて、学生時代にインターネットが出てきたので、これは本格的に勉強したいなと思って、筑波大学の大学院に進みました。

 

川内 大学院では、どんなことを専門に勉強されていたんですか?

 

広木 コンピューターサイエンスの専攻で、コンピューターの分散処理やアドホックネットワークの研究をしていました。アドホックネットワークとは、アクセスポイントや基地局を利用せず、複数の端末を直接接続するネットワークで、「自立分散型無線ネットワーク」とも呼ばれます。簡単な例で言うと、災害が発生してインフラが使えなくなってしまったとしても、そのエリアに特定の機器をばら撒くことでインターネットなり通信ができるようになるという技術です。

 

川内 なるほど。コンピューターサイエンスの専攻者は当時から引く手あまただったと思います。大学院を卒業した後、ミクシィに入社されていますが、その理由は?

 

広木 当時、インターネットがアングラっぽいものから、社会で応用して使っていけるものとして認識されるようになってきていて、人と社会との接点を深めていくものに変わっていった時期だったんですよね。

だから、ミクシィが手掛けていたSNSにも興味もあって、自分でもよく使っていたし、勉強会とかも開いていました。そのころ、ミクシィが上場(2006年9月)し...

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プロフィール

  • 広木 大地氏

    株式会社レクター / rector, inc. 取締役

    1983年生まれ。筑波大学大学院を卒業後、2008年に新卒第1期として株式会社ミクシィに入社。同社のアーキテクトとして、技術戦略から組織構築などに携わる。同社メディア開発部長、開発部部長、サービス本部長執行役員を務めた後、2015年退社。現在は、株式会社レクターを創業し、技術と経営をつなぐ技術組織のアドバイザリーとして、多数の会社の経営支援を行っている。著書『エンジニアリング組織論への招待~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタング』が第6回ブクログ大賞・ビジネス書部門大賞、翔泳社ITエンジニアに読んでほしい技術書大賞2019・技術書大賞受賞。一般社団法人日本CTO協会理事。