2022/06/14
1/1ページ
経営者力診断リリース記念スペシャルトークライブ
第11回
【池照佳代氏×井上和幸】男性女性といった属性ではなく、個人の多様性を認める
- 組織
- キャリア
- エグゼクティブ
- 株式会社アイズプラス 代表取締役 池照 佳代氏
- 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上 和幸
2022年4月21日(木)、スペシャルトークライブ「ダイバーシティと感情マネジメント」が開催されました。経営者JPの「経営者力診断」リリース記念イベントの第三弾に当たります。
今回お迎えする池照佳代さんは、人事開発のスペシャリストであり、経営者JP創業時からの「EQ(感情知性)」分野のパートナーでもあります。近年は、「女性活躍推進」や「ダイバーシティ&インクルージョン」に関する発信もなさっています。ここでは、経営者JP井上が対談相手を務め、経営者力とダイバーシティ、経営者・経営陣に求められる感情マネジメント力について語り合いました。ライブの内容を編集し、前後編に分けてお届けします。
【前編】男性女性といった属性ではなく、個人の多様性を認める
【後編】感情はすべての行動の原動力
昨今象徴的な経営チーム、マネジメントチームにおけるお悩み・課題
井上 池照さんの目からご覧になって、最近の経営層にとっての象徴的な課題は何ですか?
池照 私がコンサルに入らせていただく企業では、やはり、経営層のダイバーシティや多様性がなかなか進まないことですね。日本では主に「女性の登用」がテーマになるわけですが。ただ、10年ぐらい前には「経営における多様性」そのものが話題にならなかったことを考えれば、かなり進歩はしていると思います。
井上 少なくとも大前提として、多様性や女性活躍が必要だという認識は共有されてきましたよね。まだまだ個人レベルでは腑に落ちていない人がいるかもしれませんが。
池照 将来の労働力や顧客の多様性を考えても、女性やマイノリティに経営に参画してもらう必要がある。そのことは、経営トップも現場のマネジャーも理解しています。そして、実際に優秀な女性がたくさんいることも認めているんです。それなのに、彼女たちをリーダーに引き上げていくときのインクルージョンがどうも上手くいかない。
井上 分かっているのに実現できないわけですか。
池照 経営側としては「自分たちのところに女性やマイノリティに来てもらわないと困るな」とは思っている。そこで問題なのは「どうすれば自分たちの舞台に引き上げられるんだろう?」という課題設定の仕方なんです。要するに「自分たちの舞台」を中心に考えているんですよ。そもそも、そこが違うんじゃないかなと思っています。
井上 経営者JPでも、社外からの幹部採用や体制強化をお手伝いしていますが、よく似た話を聞きますね。「社内には幹部に引き上げられる女性社員がいないので、外部から招聘できないか」とか「社外取締役や幹部を探しているが、できれば女性が望ましい」とか。ただ、そこには2つ問題がある。1つは、池照さんがおっしゃったように、社外から女性幹...
こちらはプラチナメンバー限定記事です。
プラチナメンバー登録(年間11,000円or月間1,100円)を
していただくと続きをお読みいただけます。
※登録後30日間無料体験実施中!