TOP スペシャルコラムドラッカー再論 経営管理者のマネジメントにおいて必要とされる6つのこと。

2022/05/30

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スペシャルコラムドラッカー再論

第319回

経営管理者のマネジメントにおいて必要とされる6つのこと。

  • マネジメント
  • エグゼクティブ
  • 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

 

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「われわれは企業が経営管理者抜きでは存立しえないと断言することができる。もはや誰も、マネジメントはオーナーのための助手であるなどということはできない。」(『現代の経営』、1954年)

 

マネジメントは、相応の事業・組織規模になった上では、それを一人で行うにはあまりに大きく重たい仕事であり、個人の資産管理とは本質的に異なるという理由から必要とされる。ドラッカーはそのようにマネジメントというものを位置づけている。

 

「老フォードは、フォード社を個人の所有物としてマネジメントした。そして彼の経験は、法律上の規定はどうあれ、近代企業がそのようにはマネジメントされえないことを明らかにした。企業に寄託された資源は、一人の人間の一生という時間的な制約を超えて富を生む。企業は永続する。そのためには経営管理者が必要である。」(『現代の経営』)

 

また、企業のマネジメントはあまりに複雑であって、たとえ中小であっても一人の人が助手を使って行うことはできない。組織され一体化したチームが必要である。チームのメンバーが、それぞれマネジメントの仕事を行うことが必要である。

 

「近代企業とは、マネジメント、すなわち企業をコントロールし運営するための機関を必要とする存在である。この機関の機能と責任は、ただ一つのこと、すなわち企業の客観的なニーズによって規定される。法律的にはオーナーがマネジメントの雇用主かもしれない。状況によってはオーナーが全能であるかもしれない。しかしマネジメントの本質、機能、責任は、助手に委譲された権限ではなく、果たすべき責務によって規定される。」(『現代の経営』)

 

マネジメントはそれ自体が目的ではない。それは企業の機関にすぎない。それは一人ひとりの人からなる。従って、経営管理者のマネジメントにおいてまず必要とされることは、一人ひとりの経営管理者の目を企業全体の目標に向けさせることだ。彼らの意志と努力をそれらの目標の実現に向けさせることであるとドラッカーは言う。

 

「すなわち、経営管理者のマネジメントにおいて第一に必要とされるものは、目標と自己管理によるマネジメントである。」(『現代の経営』)

 

経営管理者一人ひとりが必要な努力をし、求められる成果を生む。そのためには、彼らの仕事が最大の成果をあげるように組織されなければならない。

 

「したがって、経営管理者のマネジメントにおいて第二に必要されることは、経営管理者の仕事を適切に組織することである。」(『現代の経営』)

 

経営管理者はそれぞれが別人でありながら、働くときにはチームと...

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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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