2022/05/27
1/1ページ
経営者力診断リリース記念スペシャルトークライブ
第9回
【吉里彰二氏×井上和幸】10年後の経営者を育成するとき、重要なこととは?
- 組織
- キャリア
- エグゼクティブ
2022年3月24日(木)、スペシャルトークライブ「一枚岩になる経営チームの作り方」が開催されました。経営者JPの「経営者力診断」リリース記念イベントの第二弾です。今回は、経営者力診断の開発でもお力添えいただいた吉里彰二さんをお招きしました。
吉里さんは、エグゼクティブコーチング・組織開発コーチングのエキスパートとして知られます。弊社代表取締役社長・CEOの井上和幸が対談相手を務め、経営人材の育成方法、経営者に求められる力、“一枚岩”になる経営チームの構築について、参加者から意見を募りながら語り合いました。ライブの内容を編集し、前後編に分けてお届けします。
【前編】10年後の経営者を育成するとき、重要なこととは?
一枚岩の経営チームと、そうでない経営チームの、根本的な差は何か?
井上 今回のテーマは「経営チーム」です。実は「経営チーム」という言葉には、明確な定義がありませんよね。そこでまず、ご参加の皆さんに「経営チームとは何か」をお尋ねしたいと思います。皆さんは「経営チーム」と聞いてどちらをイメージしますか?
井上 「社長を含む経営陣」と答えた方が8割超ですが、8%の方は「社長を除いた、他の経営陣」と答えています。吉里さんはどうご覧になりますか。
吉里 いろんなケースが考えられますが、たぶんこの8%の方たちは、社長がワンマンだとか、あるいは社長に任せっぱなしだとか、何かしら社長と経営陣の関係に問題意識をお持ちなんじゃないでしょうか。
井上 オーナー企業やベンチャー企業には、社長が「四番でピッチャー」みたいな会社も多いですから、経営陣が社長にものを言いにくいケースもあるでしょうね。ただ、そこを乗り越えないと、会社の成長は難しい。そこで、もう1問聞いてみましょう。あなたの会社では、経営チームが一枚岩になっていますか?
井上 残念ながら「盤石な一枚岩だ」と答えた人はいませんでした。「一枚岩とは言えない」が半数近く、「一枚岩とは言えない部分がある」を合わせると7割ですね。
吉里 問題意識をお持ちだから、今日ご参加いただいているわけでしょうし。
井上 吉里さん、まず総論として、一枚岩であるかどうかの違いはどこにあるのでしょうね。
吉里 何よりもまず、社長を除く経営陣が「自分は経営者なんだ」という強い自覚を持っているかどうかでしょう。特に大企業だと、部長になって事業部長になって執行役員になって、とプロモーションの一環で経営陣に組み込まれるところがあって、経営者としての自覚を持ちにくいかもしれません。「最後は社長が決めるだろう」という、甘えとまでは言わないけれども、「自分が最後の砦ではない」という感覚があるのでは。
井上 日本は使用人兼務役員が多いですからね...
こちらはプラチナメンバー限定記事です。
プラチナメンバー登録(年間11,000円or月間1,100円)を
していただくと続きをお読みいただけます。
※登録後30日間無料体験実施中!