2022/05/11
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成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」
第151回
「仕事」「転職」「採用」に使える、「世界標準のSNS」の全貌/『LinkedIn活用大全 情報発信、起業、転職、人脈…ビジネスで一番使えるSNS』
- ビジネススキル
- 組織
- 経営
- 日本実業出版社 第一編集部 荒尾 宏治郎氏
成功する経営者は皆、多読家。成功している経営者が注目している、読んでいる書籍をご紹介してまいります。
今回は、『LinkedIn(リンクトイン)活用大全 情報発信、起業、転職、人脈…ビジネスで一番使えるSNS』。本書の編集を手掛けられた、日本実業出版社の荒尾宏治郎氏に見どころを伺いました。
日本にも「ソーシャルリクルーティング」の波が到来
今、「ソーシャルリクルーティング」の時代が来ると言われています。
ソーシャルリクルーティングでは、求職者は転職エージェントに頼るのではなく、SNSなどネットを使って自ら存在を発信することで企業に見つけてもらいます。
また、採用する企業側は、担当者がSNSを使って有能な転職者を見つけていく、というシステムです。
海外では主流ですが、日本の企業も当たり前のようになると言われている中、その土台となる存在が「LinkedIn」です。
LinkedInは、2011年にアメリカから日本に導入されたSNSです。
当時は「転職専用のSNS」という触れ込みでしたが、UIがイマイチだったこと、ところどころに英語表記があり日本人の目線に立っていなかったことなどで、Facebookにユーザーが流れていった、という経緯があります。
そんな中、コロナ禍で人と会う機会が限られた際、「転職のSNS」ではなく、もっと幅広く「仕事のことを語る、ビジネス専用SNS」として、海外ではユーザー数が8億人と爆発的に増加し、日本でも再び脚光を浴びはじめています。
このように、SNS、HR業界の変革機運が高まる中、長年HRに携わってきた著者・松本淳さんの熱い想いとともに、この本が生まれました。
LinkedIn上でアカウントを育てる大きなメリット
個人として使用する面では、LinkedIn上で思う存分に「自分の仕事」をアピールすることで、仕事のネットワークが広がり、積極的にキャリアアップを図ることが可能になります。
これまで、SNSで「仕事」について発信をする場合、プラットフォームはFacebookやTwitterでした。
しかし、「みんなからの反応が薄い」「仕事の人脈が全然広がらない」などの悩みを感じることが多くあったかと思います。
そして、FacebookやTwitterから若者ユーザーが離れ、Instagramに移行しています。
ただ、Instagramで仕事のことを投稿するのは気が引ける、FacebookやTwitterでは尚のこと…と考える人は多くいます。
そんな中、ユーザー数がさらに増加していくLinkedInにおいて、今のうちにしっかりとアカウントを育てていくことが重要なのだと、本書では語られます。
その理由は、「仕事に特化したSNS」 なので、継続的に発信をし、つながっている人が多いアカウントになると、「仕事のネットワークが広がる」という点があります。
また、LinkedInには、有能な社員を採用したいと考えているリクルーターも数多くいます。
そのリクルーターに、「有能な人材」という認識を持たれる可能性が高くなるのです。
採用の「コスト」と「ミスマッチ」が解消される
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