TOP イマ、ココ、注目社長! 「シェア」で体験を平等に。モノのオンデマンドで描く未来。【前編】

2022/04/27

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イマ、ココ、注目社長!

第230回

「シェア」で体験を平等に。モノのオンデマンドで描く未来。【前編】

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  • 株式会社ピーステックラボ 代表取締役社長 村本 理恵子氏

 

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最新のデジタルカメラ、高性能の美容機器、買うか迷っていたアウトドア用品……。
約7000点の商品を気軽に貸し借りできるアプリ「アリススタイル」のユーザーは、50万人を超えます。
このサービスを立ち上げたのは、ピーステックラボ 代表取締役社長・村本理恵子さん。
2016年、61歳で起業し、昨年には「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2021」を受賞しています。
村本さんは東大卒業後、時事通信社での勤務を皮切りに、専修大学や立教大学で教鞭をとり、ネットベンチャーの会長やエイベックスグループの役員を務めるなど多彩なキャリアを歩んできました。時代の風を捉え、ビジネスの最前線を歩んできた村本さんの足跡を振り返ります。

(聞き手/川内 イオ

 

「東大に行ったら好きにしていい」と言われて東大へ

――村本さんはまさにビジネスの最前線で活躍する女性の先駆者だと思いますが、子ども時代から恵まれた環境にいたわけではないそうですね。

 

村本 そうですね。私の母はシングルマザーで、渋谷区の四畳半一間のアパートに母と祖母と3人で暮らしていました。お友だちを家に呼んでお誕生日会をすることもなかったし、夏休みの後、学校で「どこ行った?」という話になるけど、うちはどこにも行けませんでした。
いま思うと、「周りの子どもとの環境の違いをみせたくない」という親心だったのかもしれませんが、母からは「友だちと遊んではいけない」と言われていたんです。学校が終わる時間になると祖母が迎えに来るので、仕方なく一緒に帰って、家ではよく本を読んで過ごしていました。それが後々、学業にも役に立ったと思います。

 

――読書が勉強に活きた?

 

村本 はい。本は想像力を育んでくれると思うんです。小説もしかり、歴史の本もしかり。知らない世界のことを想像したり、歴史の因果関係を考えたりしますよね? そういう力が知らないうちに身に付いた気がします。小学校高学年にもなると親に隠れて友だちと遊ぶようになって、ずっと家にいる生活から変わっていきましたが、本を読むのは変わらず好きでした。

 

――なぜ東大を目指したのですか?

 

村本 母の厳しいしつけに嫌気がさして、中学生の時に一度、家出したんです。すぐに連れ戻されたんですが、「こんな家はもうイヤだ」と言ったら、「東大に行ったら好きにしていい」と言われました。それから、「自由になるには東大に行くしかない」と考えるようになりました。

 

時事通信社から専修大学に転職

――東大に合格して、自由を手に入れたんですね。学生生活で印象的だったことは?

 

村本 西部邁先生の授...

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プロフィール

  • 村本 理恵子氏

    株式会社ピーステックラボ 代表取締役社長

    東京大学文学部社会学科卒。時事通信社にて世論調査、市場調査分析に従事。1997年、専修大学経営学部教授に就任。2000年、株式会社ガーラの代表取締役会長に就任し、ナスダックジャパン(現・新ジャスダック)上場に貢献。2009年、エイベックス通信放送株式会社の取締役に就任し、モバイル動画配信事業「BeeTV(現在のdTV )」の立ち上げに参画。立ち上げ後の事業戦略・マーケティング戦略・編成戦略策定にも携わる。2013年、エイベックス・デジタル株式会社の取締役に就任し、各社でのデジタル関連事業を推進。2016年、株式会社ピーステックラボを設立。2018年、モノの貸し借りアプリ「アリススタイル」の提供を開始。SDGsの実現に向けたシェアリングサービスとして新たなインフラを構築し、モノの貸し借りを通して「体験」が平等に提供される社会を目指す。