2022/03/14
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ダイバーシティの実現と、感情マネジメントを活かした組織作り
第2回
主語を「女性」から「バイネーム」にして欲しい。
- 経営者インタビュー
- スペシャル対談
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「経営者を語る」――今回のゲストは株式会社アイズプラス 代表取締役の池照佳代さんです。
池照さんは、ペットフード大手のマスターフーズ(現マースジャパン)、フォードジャパン、アディダスジャパン、ファイザーなどで一貫して人事職を担当。人事制度設計・運用やタレントマネジメント、ダイバーシティ、女性活躍推進プログラムの企画実行など、人事業務全般に携わってきました。出産を経て再就職後、法政大学経営大学院在学中にアイズプラスを設立。2021年4月から山野美容芸術短期大学 特任教授も務めています。著書に『感情マネジメント ~自分とチームの「気持ち」を知り最高の成果を生みだす』(ダイヤモンド社)など。
今回の対談では、「ダイバーシティの実現と、感情マネジメントを活かす方法」などについて、弊社代表取締役社長・CEO井上和幸と語り合っていただきました(全4回)。
井上 大手企業ではいま、少しずつかもしれないけど、女性をトップリーダーに入って来てもらおうとする動きがあります。逆にベンチャーはもともと女性が多く、対してレガシーな中堅・中小企業は女性のトップリーダーはなかなかいらっしゃらないですね。
池照 そうですね。経営者の方々の考えや指向性がそのまま現れている気はします。
そもそも、組織の多様性に意識のある経営リーダーがいるかいないかが大きいですよね。
井上 先ほどの例にあげた方の話で興味深かったエピソードがありました。選抜された管理職研修で、そこに女性が1人か2人が参加している。もちろん、女性たちは他の男性陣と同じ立場の参加者です。ところが会が終わると、男性陣はネームカードや備品をその女性のところにもってくるそうです。多分、その場の男性陣は、女性=事務局という潜在意識をもたれていたからだと思うんです。
池照 男性に悪気はなく、社会的な期待視点がそうさせるのでしょうね。
井上 ある意味、典型的な日本企業だと思います。
池照 いまも、多くはそういう感じです。女性だけで集まるプログラムのなかでも、モヤッとする瞬間のエピソードでは必ず出てきます。お弁当の発注や会場を押さえるなどのロジ周りはなんとなく女性がやるという、勝手な思い込みがある。女性達も特にいうほどでもないし、声を上げてエネルギーを使うのなら、自分でやった方が早いと思ってしまう。ちょうど時代的な転換期でもある気がします。
井上 Z世代が企業において中心になる、世代が変わると価値...
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