2022/03/07
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ダイバーシティの実現と、感情マネジメントを活かした組織作り
第1回
男性はビジョンを示し、女性はバリューを示す。
- 経営者インタビュー
- スペシャル対談
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「経営者を語る」――今回のゲストは株式会社アイズプラス 代表取締役の池照佳代さんです。
池照さんは、ペットフード大手のマスターフーズ(現マースジャパン)、フォードジャパン、アディダスジャパン、ファイザーなどで一貫して人事職を担当。人事制度設計・運用やタレントマネジメント、ダイバーシティ、女性活躍推進プログラムの企画実行など、人事業務全般に携わってきました。出産を経て再就職後、法政大学経営大学院在学中にアイズプラスを設立。2021年4月から山野美容芸術短期大学 特任教授も務めています。著書に『感情マネジメント ~自分とチームの「気持ち」を知り最高の成果を生みだす』(ダイヤモンド社)など。
今回の対談では、「ダイバーシティの実現と、感情マネジメントを活かす方法」などについて、弊社代表取締役社長・CEO井上和幸と語り合っていただきました(全4回)。
井上 池照さんは人材・組織開発のコンサルタントとして、さまざまな企業とお付き合いされています。
大手企業を中心にご覧になられていると思いますが、昨今の企業の人・組織課題についてどう感じていらっしゃいますか?
池照 感じている課題は2つあります。
1つは比較的大手の企業でリーダー育成の仕事をご一緒させていただくことが多くあります。特に現場リーダーより上位職である部長陣、本部長陣など組織リーダーを対象とするところですが、経営視点をどう引き出して行くのか、育てて行くのか、発揮してもらうのか、ここにもうひと押しの不足感があるところです。
話を聞いてみると、戦略、戦術、フレームはしっかりとされている方は多いのですが、最後のひと押しの「人を巻き込む力」に課題感を多く持たれているようです。
いま、ご活躍されているトップ層は、カリスマ性があり、キャラクターが立っている方が多く、これまでのトップダウン型のリーダーシップスタイルで組織を回していらっしゃいました。ですが、次に経営層を担う方々は価値観や働き方がこれまでよりも多様な世代の方々をマネジメントしていかなければなりません。これまで「良し」としてきたリーダーシップだけでは、組織として成果が出にくくなっているんです。層から個へのマネジメントの転換に、一人ひとりの個性や魅力の引き出し方や活かし方に悩んでいます。EQ(感情知性)への着目だけがソリューションではありませんが、どうやって個性を引き出し、違いを活かしていくのか、これがマネジメント層がもつ課題の一つです。
もう1つは、いわゆる女性活躍推進の分野で女性リーダーをどう育てるのか、です。最...
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