2022/03/09
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イマ、ココ、注目社長!
第214回
独自のAIでファッションへのかかわり方を拡大したい。 【後編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 株式会社DROBE 代表取締役社長 CEO 山敷 守氏
株式会社DROBEは、「ファッションから、日々を楽しもう。」をコンセプトに、オンラインで完結するパーソナルスタイリングサービス「DROBE(ドローブ)」を展開しています。ファッション誌や芸能人のスタイリング、店頭での販売などを経験したプロのスタイリストとDROBE独自の「スタイリング AI」が、顧客の嗜好や体型、予算に応じた商品を協働でスタイリングし、セレクトした商品を定期的に提供するというものです。
代表取締役社長 CEOの山敷守氏は、東京大学在学中から事業を起こし、新卒でディー・エヌ・エー(DeNA)に入社しました。
そしてさまざまなプロジェクトに関わり、BCG Digital Venturesの日本拠点の立ち上げに参画。それらの経験を活かしてDROBEを設立されています。山敷氏に志を抱いた経緯や、DROBEの取り組みを伺いました。
WARDROBEからWAR(戦争)を取るとDROBEになる
──三越伊勢丹のプロジェクトから始まり、DROBEを立ち上げられました。
山敷 2018年頃からプロジェクトとしてスタートし、その年の後半には「これでやろう」と決め、2019年4月にDROBEを設立しました。設立に踏み切ったのは、2018年頃にはユーザーの数も見えていて、事業の可能性も分かっていたからです。一定の初期的な技術の検証もできていたので、事業として成功すると確信しました。立ち上げ時は三越伊勢丹の子会社でしたが、2021年の5月にMBOしました。
──MBOしたのは三越伊勢丹の意向や判断が入るからですか?
山敷 三越伊勢丹には単純に会社を作るだけでなく、投資していただく。それはお金もそうですが、人的シグナルやブランドさんとの関係値も含めて。そこの意思決定は理解していただけました。
──社名はどのように決められたのでしょう。
山敷 サービス名=社名にしようというのは大前提として考えていました。まず最初にサービス名をどうしようかと考えたのですが、覚えやすく、ファッションに関連した名前をいくつか候補として出しました。
DROBEはWARDROBE(ワードローブ)から来ています。イギリスなどではDROBEだけでワードローブを指します。我々はユーザーインタビューをして、お客様のご自宅のお伺いしてクローゼットを見させていただいたのですが、それがとても象徴的でした。ネイビーのワンピースしかない。買ったのはいいけれどタグすら切らずに放置されているなど、我々が解決したい課題がワード...
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