2022/02/09
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イマ、ココ、注目社長!
第208回
自動車フリマサービスで人をつなぐ。カーライフの未来がそこにある。
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 田中 一榮氏 株式会社アラカン 代表取締役
私たちの生活にとって身近な存在である車。最近は若者の車離れが叫ばれていますが、交通の便利な都会はともかく、郊外に行けば車なしには生活できない現状があります。
株式会社アラカンは、車を高く売りたい人と安く買いたい人を結ぶ自動車フリマサービス「カババ」を展開。
カーシェアサービス「オーナーズ・カーシェア・クラブ/アラカン」も提供し、人々のカーライフに貢献しています。2019年設立の若い会社ながら急成長を遂げている注目企業です。 代表取締役の田中一榮氏は、オーディオメーカーを経て、中古車販売大手のネクステージに就職。営業職から店長、COO などの要職を歴任し、同社の発展の基盤を築きました。その後は、長年、中古車小売業界に身を置いて得た知見をもとに「アラカン」を設立し、新たなチャレンジを続けています。スーパーカー世代で車が大好きという田中氏に、これまでと今後のビジネスについて、お話をうかがいました。
(聞き手/井上和幸)
頑張った分だけ評価される仕事を求め、ネクステージに転職
――田中さんはコンピュータの専門学校を出られて、一時はビリヤードのプロを目指されたとうかがいました。
田中 家の近くにビリヤード場があって、中学生のころから入り浸るようになったんです。それで自然にプロを目指すようになりました。学校を出た後は、しばらく雇われ店長もやっていましたね。でも、25歳ぐらいになったときに、すでに結婚していたこともあって、「さすがこのままではまずいな」と思い始めて(笑)。それで就職することにしたんです。どうせ就職するなら好きなものとかかわりたい、車かオーディオの道に行きたいと考えて、オーディオテクニカに就職しました。
――オーディオテクニカではどんな仕事をされていましたか。
田中 ルートセールスです。安定しているし、休みも多い会社でした。その代わり給料は成績に関わらずほぼ一定。当時はその方が居心地が良かったんです。しかし、29歳ごろにマンションを買って、妻が3人目の子供を妊娠したタイミングで心境が変化しました。「もっと仕事に本腰を入れないと」と感じ、会社から求められていないにもかかわらず新規開拓をしたんです。そうしたら、あっという間に目標の10倍の数字を達成しました。でも、当時の会社ではやってもやらなくても、ほとんど同じ給料。そんななかで、せっかくなら頑張った分だけ評価される仕事がしたいと思うようになり、転職を考えるようになりました。
――それでオーディオとともに好きだった、車に関連した仕事への転職を決断したわけですね。
田中 車が好きだったのはもちろんで...
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