TOP CxOの羅針盤 声にならないニーズをどう拾い上げるかが重要な視点である。【後編】

2022/01/21

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CxOの羅針盤

第14回

声にならないニーズをどう拾い上げるかが重要な視点である。【後編】

  • リーダーシップ
  • マネジメント
  • キャリア
  • 組織

 

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田岡凌氏は京都大学を卒業後、新卒でネスレ日本に入社し、「ネスカフェ ドルチェグスト」や「ミロ」のブランドを担当。その後、WeWork Japanに転職し、ブランドマーケティング責任者として活躍されました。現在はリチカに参画されて、CMO(最高マーケティング責任者)という立場で事業を推進されています。一貫してマーケティングに関わってきたことから、外資系と日本企業、レガシーとスタートアップにおけるマーケティングの違いなどを伺いました。

 

(前編はこちら

(聞き手/井上和幸)

言葉で世の中を変えていく

井上 そんな中、WeWorkを退社されたのはどうしてですか?

 

田岡 ネガティブな理由ではありません。WeWorkは私が在籍するなか、フェーズが2、3回変わったと思います。特にWeWorkでは たWeWorkショック後、どのようにしてWeWorkで改めてビジネスを加速させるかということを、経営層とともに徹底的に 考え、とにかく実行しました 。

 

そして1年ぐらいで乗り越え、フェーズが良い意味で変わってきた。これでフェーズやカルチャーは変わっていくと私は思いました。その頃、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るいました。コロナ禍はWeWorkにとって大きな出来事でした。それでも大きなチャンスを見出せた。そのとき、私も次のチャレンジをしなければいけないと思いました。

 

私がネスレ日本やWeWork Japanでマーケティングを担当し、日本の企業ともお話しするなかで、マーケティングという言葉に曖昧さがあり、考え方が、良い意味でも悪い意味でも、スタンダードになっていない、浸透していない。そこにポジティブな部分はあるかもしれないけれど、やはり大きな機会損失があると思いました。もちろん、ひとくくりにはできませんが、そういう部分を感じました。

 

マーケティングの考え方を世の中にもっと広げるために、私は何ができるだろうかと考えました。それは自分1人で普及活動をしても広がらない。何かのプロダクトに込めるべきだと考えたところに、リチカ クラウドスタジオという、「運用型クリエイティブクラウド」と呼んでいますが、デジタル広告やSNSの領域で、動画や静止画といったクリエイティブを簡単に作れるこのサービスは、世の中に大きく影響を与える可能性がある。ここで私は貢献できる可能性があると思いました。

 

従来、マーケティング業界は、クリエイティビティも含めて「人」で戦っていました。属人的なスキル、感性で戦っている。もちろん、それは素晴らしい世界だと思います。その一方で多くの人たちのなかには、それだけでは享受...

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プロフィール

  • 田岡 凌氏

    田岡 凌氏

    株式会社リチカ CMO

    京都大学 経済学部卒業後、ネスレ日本株式会社へ入社。「ネスカフェ ドルチェグスト」や「ミロ」のブランド担当として商品開発、リサーチ、コミュニケーション・販売促進企画の開発などを経験。WeWork Japanではブランドマーケティング責任者として、マーケティング戦略の立案から実行までを担当し、国内約30拠点以上のオープン、集客に貢献。ブランディングからマーケティング、新規事業開発まで幅広く経験。Gallup認定ストレングスコーチ。2021年3月、株式会社リチカへ参画、CMO (最高マーケティング責任者)に就任。広報・マーケティングを管掌しながら、事業会社を中心としたマーケティング支援にも関わる。

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