2022/01/19
1/1ページ
イマ、ココ、注目社長!
第205回
「くらし」と「はたらく」をテクノロジーで自由にデザインする。
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 長沼 斉寿氏 ACALL株式会社 代表取締役
ワークライフバランスの重要性が叫ばれるなかで、働き方に大きな注目が集まっています。コロナ禍もあってリモートワークが普及し、以前のように決まった時間に会社に行って働くという常識が通用しなくなっています。
ACALL株式会社は、そんな時代を先取りする企業。
「Life in Work and Work in Life for Happiness」をビジョンに掲げ、「くらし」と「はたらく」を自由にデザインできる世界を目指します。主力のサービス「WorkstyleOS」は、働くスポットのチェックインをデジタル化することで、多様で快適な働き方を実現する機能を提供。
代表取締役/CEOの長沼斉寿氏は、早くから起業の志を抱き、日本IBMで経験を積んだのちに独立。テクノロジーを活用して、働き方を変えるビジネスを展開したいという思いから、現在のビジネスにチャレンジしました。SF好きだという長沼さんに、未来の働き方やそこで企業が果たす役割などについてお話をうかがいました。
(聞き手/井上和幸)
最先端の仕事と起業の掛け算で日本IBMに入社
――長沼さんは大学卒業後、日本IBMに入社されました。入社の動機は何でしたか?
長沼 SFが好きだったんです。特に学生時代に流行った「マトリックス」や「マイノリティ・リポート」といった近未来の世界を描いたSF映画が大好き。どれも荒唐無稽な話ではなく、現実世界に新しい技術をどう投影させていくかというテーマを持っていました。それに対するワクワク感がずっとあって、そういう未来志向の世界を自分の仕事にできないかと考えました。
また、大学は経営学部で起業に関するゼミに所属していたことから、将来的な起業という選択肢も頭の中にありました。ただし、いきなりは難しいと考えて、ある程度経験を積んでからの起業を想定。最先端の仕事と、起業という掛け算を頭の中でした結果、ITを活用した企業活動に興味を持つようになり、日本IBMに入社しました。
――そうだったのですね、事前に「SF好きでいらっしゃってIBM」とは伺っていましたので、それがどんな風に結びつくのだろうと思っていたのですが、テクノロジーで近未来を実現するというところだったのですね。合点がいきました。そうしますと、入社にあたってIBMではどういう仕事を希望していたのですか?
長沼 大学は文系でしたがエンジニアでの入社を希望しました。希望通りにエンジニアとして入社し、その後も希望通りにセールスなどさまざまな経験を積ませていただきました。ありがたいことだし、本当に良い会社だと思っています。とはいえ、やはり起業への...
こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。