TOP CxOの羅針盤 ーベンチャーCxOを本気で目指す志高き人たちへー “人とは違う”をかけ算すれば、人も企業も価値があがる。【後編】

2022/01/07

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CxOの羅針盤 ーベンチャーCxOを本気で目指す志高き人たちへー

第12回

“人とは違う”をかけ算すれば、人も企業も価値があがる。【後編】

  • リーダーシップ
  • マネジメント
  • キャリア
  • 組織
  • フジモトHD株式会社 執行役員 CMO 久保田 達之助氏

 

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現在、フジモトホールディングス株式会社 フジモトHD)でCMOをつとめる久保田達之助さん。リアルとデータ、デジタルを絶妙に配合したマーケティング手法もさることながら、経営者目線でPRを強化し、マーケティングの力で社内改革をする手腕も高く評価されています。

 

「CxOの羅針盤」久保田達之助さんの後編は、一見ひょうひょうと、しかし力強く周囲を巻き込みながら目的を達成していく久保田さんの働き方に息づく、マーケティング哲学をつまびらかにしていきます。

 

前編はこちら)

 

(聞き手/井上和幸)

経営者としての“守り”を学ぶため三たび大学の門を叩く

井上 新卒から約20年働いていたJTBを辞めて、ドクターシーラボに転職したわけですが、不安やためらいはなかったのですか?

 

久保田 「“化粧品”というマーケティング命の商材を扱う会社で、マーケティングのトップができるのかな」という不安はありましたが、旅行会社からそんなキャリアを歩んだ人の話なんて聞いたことがない。チャレンジしがいがあるし、自分の人生としてもおもしろいですよね。なにより、化粧品を一度もやったことがない私のような人間をマーケのトップだけではなく、取締役としても迎え入れようとしているドクターシーラボの器の広さとすごさ。断る理由が見つかりませんでした。

 

もちろん最初の半年くらいは大変でした。社長にも「女性のマーケティングは “何となく消費” だから難しいよ」言われていましたし、そういった商材由来のマーケティング特性がある一方で、シーラボという会社の体質はすごくはっきりしていました。東証一部に上場してからずっと増収増益できているのに、一度もお金を借りたことがない無借金経営。

 

ですから、広告宣伝費に対してもすごく厳しい。「広告の目的が認知(度向上)?そんな甘いことではダメ」と言われます。すべてが売上げにつながるPRであり、すべて売上げにつなげる宣伝であるべきという考え方。あれだけの規模になってもベンチャー気質を失っていないんです。

 

井上 だから強いんですね。

 

久保田 取締役も4人しかおいていないから意思決定もシンプルではやいですよ。ただそうなると、私にとっては少々都合が悪い部分も出てきます。4人しかいない取締役の1人である以上、CMOだからといってマーケティングしかしないわけにはいかなくなってしまうのです。例えば財務指標を見ながら、取締役会で判断したことの1/4は私に責任があることになる。

 

ここでまた「マズいな」と思い、いろいろ調べたら、今度は慶応義塾大学がエグゼクティブ...

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プロフィール

  • 久保田 達之助氏

    フジモトHD株式会社 執行役員 CMO

    1963年9月17日生まれ。東京都出身。 フジモトHD株式会社 執行役員 CMO(最高マーケティング責任者) 早稲田大学非常勤講師。明治大学兼任講師。 明治大学政治経済学部経済学科卒、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了。 旅行会社で事業開発部長、化粧品会社で取締役マーケティング部長兼海外戦略部長を経て、2018年6月にフジモトHD株式会社のCMOに就任。 2019年11月からはピップ株式会社 取締役 商品開発事業本部長として、ピップエレキバンやスリムウォーク等ヘルスケア商材を中心とした製造・販売部門を統括。 明治大学・早稲田大学でも実践的なマーケティングに関するゼミ、講義を担当しており、マーケティング人材の育成にも尽力している。