TOP CxOの羅針盤 ーベンチャーCxOを本気で目指す志高き人たちへー “人とは違う”をかけ算すれば人も企業も価値があがる。【前編】

2022/01/06

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CxOの羅針盤 ーベンチャーCxOを本気で目指す志高き人たちへー

第11回

“人とは違う”をかけ算すれば人も企業も価値があがる。【前編】

  • リーダーシップ
  • マネジメント
  • キャリア
  • 組織
  • フジモトHD株式会社 執行役員 CMO 久保田 達之助氏

 

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ドキドキ、キュンキュン、山あり谷あり。男女がすれ違いながらも最後はハッピーエンドで結ばれる…そんなドラマを作りたくてテレビ局入局を志したものの、就職試験は全敗。そんな挫折からはじまった久保田達之助さんのCxOストーリー。

 

ときには芸能界に広く人脈を持つトラベルプランナーとして、ときには消費者に感動を届けるマーケティングのプロとして。企業に在籍しながら起業家のように働き続けてきた久保田さんに、ピップグループ・フジモトホールディングス CMOという現在のポジションにたどり着くまでの紆余曲折と、デジタル、データ、リアルを絶妙にブレンドする久保田流マーケティング実践の極意を伺いました。

 

(聞き手/井上和幸)

“月9”のプロデューサー志望が旅行業界に入った理由は…

井上 学生時代は、テレビドラマのプロデューサーをかなり真剣に目指されていたとか。

 

久保田 部活もしないでテレビばかり見ているダメダメ高校生で(笑)、なかでも大好きだったのがいわゆる“月9”。毎回ハラハラドキドキさせられる、ピュアなラブストーリー。当時は視聴率が30〜40%もあって「こんなにたくさんの人の心を動かすものを作る仕事ってすごいな!」と。

本屋に行ってマスコミ業界の就活本を見たら、採用は狭き門で、東大、慶応、早稲田がほとんど。あとは明治が少し…という印象で、さして偏差値が高くない高校に通っていた自分は、「そうとう真剣に勉強しないとテレビ局には入れない!」という現実に衝撃を受けました。一浪の末になんとか明治の政治経済学部に入学でき、その5月には、もうフジテレビでアルバイトをしていましたね(笑)。本番の就活では、キー局すべて受験して全滅でしたが。

 

井上 そこからJTBという、かなり畑違いの会社に入社されるわけですが、それはなぜ?

 

久保田 実は旅も好きで、バックパッカーの経験もあるんです。同じ質問は、やはりJTBの面接でもされましたよ。「ほかにどんな会社を受けているんですか?」と聞かれてテレビ局の名前ばかり挙げる学生も珍しいでしょうから。

 

ただ、ドキドキして、ワクワクして、旅もドラマと一緒だなと思ったんです。「人を喜ばせる、ストーリーを作っている会社。そういう意味では、テレビ局も旅行会社も私にとっては同じ業態の会社という認識です」と答えました。

 

井上 なるほど、それは面接官もうなりますね(笑)。そうしたら、見事に内定が出て…

 

久保田 当時から人気企業ランキングの上位常連企業でしたが、テレビ局ほどの思い入れはなかったので、気楽に受けたら受かってしまいました(笑)。

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プロフィール

  • 久保田 達之助氏

    フジモトHD株式会社 執行役員 CMO

    1963年9月17日生まれ。東京都出身。 フジモトHD株式会社 執行役員 CMO(最高マーケティング責任者) 早稲田大学非常勤講師。明治大学兼任講師。 明治大学政治経済学部経済学科卒、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了。 旅行会社で事業開発部長、化粧品会社で取締役マーケティング部長兼海外戦略部長を経て、2018年6月にフジモトHD株式会社のCMOに就任。 2019年11月からはピップ株式会社 取締役 商品開発事業本部長として、ピップエレキバンやスリムウォーク等ヘルスケア商材を中心とした製造・販売部門を統括。 明治大学・早稲田大学でも実践的なマーケティングに関するゼミ、講義を担当しており、マーケティング人材の育成にも尽力している。