2021/11/25

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とことん観察マーケティング

第61回

デジタル化とDX

  • 経営
  • マネジメント
  • 有限会社オフィスフレンジー 代表 野林 徳行氏

野林徳行です。「KEIEISHA TERRACE」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいております。

 

61回目のコラムです。『カスタマーを知る』ことの大切さを毎回書かせていただいています。多くの企業では、『カスタマーを知る』ことが大事と言いながら、足元の数字を優先しています。足元はもちろん大事ですが、カスタマーを知ることで既存事業のPDCAは回りやすくなり、新規事業の立ち上がりは早くなります。または修正が小さくなります。今回は、TVやインターネット上にあふれている「DX」について、おもしろい書籍を見つけましたので、ご紹介がてら記していきます。すでにDXを理解して推進していらっしゃる方々はあまり読む必要はないかもしれません。

 

テレビでもネットでもやたらと出てくる「DX」

DXとは、デジタルを活用して圧倒的かつ優れた顧客体験を提供し、事業を成長させる(稼ぐ・儲ける)ということでしょうか。ビジネスでは、社内の手作業を代替する、ビジネスソフトウエアの導入が当たり前になってきました。これによって別の組織や、現場との効率化が進んでいます。

GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)だけでなく、BATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)も含めて、自分たちの産業に全く新しい競争原理が持ち込まれ、破壊される危機感が現実化しています。さらに、コロナ禍によって働き方やイベントの在り方など、日常の変化を加速させることになりました。オンラインツールを導入して、煩雑な業務がシンプルになったというようなデジタル化のことをDXと呼んでしまっている人も多いようです。効率化したらコストが下がった、やるべき業務に集中できるようになった・・・。これで事業は成長するでしょうか?

デジタルを武器に顧客を知る、顧客に特別感を持ってもらう、顧客に知らせる、顧客にステキを拡散してもらうことができるようになることが重要で、私はそれをDXと考えます。

 

株式会社Kaizen Platform須藤憲司社長

須藤さんは、私がリクルート時代、最後に採用した青年です。短い交流だったのですが、彼は「とことん現場を回った人はヒントの宝庫を持ち、発想がどんどん沸いてくる」という教えを実践して、圧倒的な功績を残しました。また、株式会社Kaizen Platformは、彼が米国で立ち上げ、日本法人もマザーズ上場を果たした会社です。須藤さんの著書「総務部DX課 岬ましろ」が、ちょうどDXについてやさしく解説してくれていました。
彼が、冒頭からエンディングまで常に言っていることは、以下の6つです。

 

・DXで大切なことは目的と課題の正しい設定をすること

・ドラッカーの5つの問いを常に明確にしておくこと

・ツールなどはそれを実現する道具だということ

・成功の秘訣は、泥臭いことも厭わないこと

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プロフィール

  • 野林 徳行氏

    有限会社オフィスフレンジー 代表

    1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1987年リクルート入社。経営企画、事業戦略、商品企画、プロモーションプランニングなどを担当し、カスタマーを知ることに徹底的にこだわった行動で各事業の業績向上に寄与。ブックオフコーポレーションへの出向を経て、2003年ローソン入社。執行役員としてマーケティング、エンタテイメント、商品開発を担当し、数々のヒット企画を生み出した。2010年ローソンエンターメディア代表取締役社長に就任。2012年レッグス入社。CMOとしてキャラクターを活用した販売促進を強化。2016年FiNC CMO就任。人工知能を活用したヘルスケアアプリのマーケティングを推進。現在はブックオフコーポレーション取締役、高木学園マーケティング講師、NewsTV取締役など。著書「とことん観察マーケティング」をベースにした講演・研修を実施中。