2021/11/09
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これからの時代はスタートアップが世界を作る。
第4回
Amazonはモノを売っているのではない(Vol.4)
- 経営者インタビュー
- スペシャル対談
- 株式会社ユニコーンファームCEO 関西学院大学大学経営戦略大学院 客員教授 田所 雅之氏
- 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO 井上 和幸
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「経営者を語る」――今回のゲストは株式会社ユニコーンファーム 代表の田所雅之さんです。田所さんは1978年の生まれ。2017年にユニコーンファームを設立。「イノベーションに革命を起こす」をミッションに、「ユニコーンを1,000社創造する」をビジョンに掲げ、講演や事業会社、スタートアップ向けにさまざまなサービスを展開しています。著書である『起業の科学』『起業大全』は起業家、経営者のバイブルとも呼ばれており、さらに新しく『超入門 ストーリーでわかる「起業の科学」』を刊行されました。
今回の対談では、「新規事業の創出にあたり、気をつけなければいけないこと」などについて、弊社代表取締役社長・CEO井上和幸と語り合っていただきました。(全6回)。
(Vol.3はこちら)
井上 Amazonの戦略はどう見ていますか?
田所 Amazonのやり方も、そうです。ジェフ・ベゾスは、CEOの座は退いてしまいましたが、Amazonが特徴的なのは、「Every day is still Day One」という言い方をしていて、組織のバイアスとしては、1階型PLになるんですけど、常に3階の探索をする。
そこにやはり「Customer Obsession(カスタマーオブセッション)」ですよね。日本語で言うと「顧客規定」。そこに補助線を引きながらやっていくところとだと思いますね。例えばKindleって、Amazonのビジネスモデルとめちゃくちゃカニバるんですよ。
井上 Kindleが伸びると自分たちが抱えている本が売れ残りの在庫になりますからね。
田所 AmazonでKindleを立ち上げるとき、Kindleの責任者に就いたのは、本の販売のトップだったんです。ジェフ・ベゾスがKindleの責任者に言ったことは、「君が明日からやることは、君がこの10年間やってきた仕事を叩き潰すことだよ」と。
井上 カッコイイですね。
田所 だから、Customer Obsessionで言ったら、UXで言ったら、紙の本を読むよりも、Kindleで電子書籍を読む方が良いということなんです。Amazonマーケットプレイスはみなさんも使っていると思うのですが、他のサードパーティーがAmazonに出店できるサービスです。これも、Amazonとむちゃくちゃカニバるんですよ。
井上 競合を入れていますからね。...
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