2021/10/22
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イマ、ココ、注目社長!
第187回
ARIGATOBANKの「kifutown」は、前澤友作さんのお金配りアプリではない 【後編】
- 経営者インタビュー
- 経営
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- 注目企業
- 白石 陽介氏 株式会社ARIGATOBANK 代表取締役CEO
ZOZO創業者である前澤友作氏が考えてきた、お金に関する課題。その社会課題を解決するために、2020年11月、株式会社ARIGATOBANKを設立。そして、寄付で応援したい人と何かに挑戦したい人をつなぐ新しい寄付のプラットフォーム「kifutown」Android版が2021年9月にリリースされた。同社の代表取締役CEOを務めるのが、白石陽介氏。東京都 DXフェローやJCBA ステーブルコイン部会長も務める白石氏に、お話を伺った。
(前編はこちら)
(聞き手/井上和幸)
前澤から「一緒にやりませんか」と
──そこからスタートトゥデイさんに移られたのはどういう背景だったのでしょう?
白石 「デジタル通貨フォーラム」を立ち上げたり、いろいろやっているのは面白かったですが、日本でデジタル通貨をどうしていくかとか、いま、私がライフワークとして取り組んでいる「ステーブルコイン」という領域があるのですが、デジタル通貨には法律の話も絡んでくるし、議論としてすごく時間がかかる。それがまず、ひとつありました。
もうひとつは、元々、私はコンシューマービジネスをやってきた人間です。コンシューマーに対して、サービスを提供する、直接的に何かの課題解決していくことが好きなんです。そういう自分の内面的な思いがあるなか、たまたま、「NewsPicks」という媒体のプロピッカーを担当している関係で、編集部の方から、「前澤さんがnoteでFinTechのプロを募集している記事があるから、コメントしてほしい」という連絡があったんです。前澤さんの名前は知っていましたが、どんな人かは知りませんでした。
──そうだったのですね。
白石 そもそもなんで彼がFinTechの人材を探しているのか、どういうことを考えているかとか。Twitterでお金を配っているのは知っていたけど、なんでお金を配っているのかは、ぜんぜん分かっていなかった。そういうのを調べて、「面白いことをやっているんだ」と知ったんです。この領域の専門家として「単純に話を聞いてみたいな」と思って応募したのが始まりです。
──そこが始まりですか!
白石 普通に応募したんですよ。書類を書いてプレゼンして。前澤と話をしたら、すぐに連絡をもらって、「一緒にやろう」と言われました。それが2020年の10月です。
──白石さんとして、前澤さんがこの領域について取り組もうとしていることはなかなか面白いなと思われた。その面白いと思われたところをもう少しブレ...
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