TOP 成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」 これからのリーダーが身に付けるべき「原理原則」/『伝説のプロ経営者が教える 30歳からのリーダーの教科書』

2021/10/08

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成功する経営者は皆、多読家。「TERRACEの本棚」

第146回

これからのリーダーが身に付けるべき「原理原則」/『伝説のプロ経営者が教える 30歳からのリーダーの教科書』

  • ビジネススキル
  • 組織
  • 経営
  • 日本実業出版社 酒井 俊宏氏

 

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成功する経営者は皆、多読家。成功している経営者が注目している、読んでいる書籍をご紹介してまいります。
今回は、『伝説のプロ経営者が教える 30歳からのリーダーの教科書 』。本書の編集を手掛けられた、日本実業出版社の酒井俊宏氏に見どころを伺いました。

 

有能な人、いわゆる「できる人」が、課長や部長になったあと精彩を欠く、というのはよく聞く話ではあります。

いわゆる「名選手、名監督にあらず」です。

 

一方で、「できる人」として知られた経営者が身を誤るケースも目にすることがあります。元日産自動車CEO・カルロス・ゴーン氏の一連の騒動などはその典型かもしれません。

 

本書『伝説のプロ経営者が教える 30歳からのリーダーの教科書』の著者・新将命(あたらし・まさみ)さんは、次のように言います。

 

「リーダーはデキルだけの人ではダメ。デキルデキタ人でなくてはならない」と。

 

デキル人とは才覚のある人、優秀で鋭い人、といえるでしょう。

デキタ人、とは人から信頼され尊敬される人、『論語』でいう君子ということになります。

どちらも兼ね備えていないと、リーダーとして真に成功することはできない、と新さんは強調しています。では、デキルデキタ人になるために、何を学ぶべきか。

それが、本書で紹介する「原理原則」です。

 

本書には、新さんご自身が日々学び、大切にしてきた「原理原則」とその使い方、処方箋が書かれています。

『論語』や『葉隠』といった古典や偉人のエピソードに基づくことから、新さんご自身が先人に直に学んで得たものまで多岐にわたりますが、人生を浪費せずにすむ、ビジネスマンとして、ビジネスリーダーとして身に付けるべき思考と行動の指針がここにあります。

 

それは、プロ経営者として長く活躍し、84歳のいまも、現役のコンサルタントとして、日々、大手企業の取締役や若い経営者、若手ビジネスリーダーを導いている新さんが、彼らに話し、実践を促している内容そのものでもあります。

 

本書では次のようなエピソードも紹介されています。

 

新さんは32歳のとき、プロの経営者として45歳で社長になるという目標を立て、そのとおり、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)日本法人の社長に就きます。

当時、アメリカのJ&J総本社の社長に、トップリーダーに必要な資質とは何かを尋ねたところ、

「2つある。平均以上のインテリジェンスと極度に高い倫理観だ」

と即答され、深い感銘を受けたそうです。

 

リーダーの倫理観は企業風土に影響を与えます。優れた企業文化はリーダーの倫理観なしに生まれませんし、正しい意思決定も、倫理観を欠けば、おそらく導き出せないでしょう。

 

いわば鋭敏さばかりが尊ばれそうなアメリカを代表する企業のトップがそこまで倫理観に重きを置いているのです。

 

優秀さこそリーダーの条件、と、とくに若い...

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プロフィール

  • 酒井 俊宏氏

    日本実業出版社

    『月刊経営者会報』『月刊ニュートップリーダー』等編集長を経て、現在は『月刊企業実務』等の編集に携わり、『「宗教」で読み解く世界史』『新版ランチェスター戦略「弱者逆転」の法則』『経営理念の教科書』などの書籍製作を担当。