TOP イマ、ココ、注目社長! 2021年秋、民間世界初の月面探査車「YAOKI」が駆ける。【後編】

2021/10/11

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イマ、ココ、注目社長!

第182回

2021年秋、民間世界初の月面探査車「YAOKI」が駆ける。【後編】

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  • 株式会社ダイモン 代表取締役 中島 紳一郎氏

 

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ロボット・宇宙開発ベンチャーの株式会社ダイモンは、米国のアストロボティック・テクノロジー社とペイロード契約を締結。民間企業としては世界で初めて、NASAのプロジェクトで世界最小最軽量の月面探査車「YAOKI」を月面に送り込む。しかも、日本はアメリカ、ロシア、中国に次ぐ4番目の月面探査を実施する国となる。その背景にNASAの有人月面着陸「アルテミス」計画を2017年に発表したことがある。アストロボティック・テクノロジーは、月面着陸船「ペレグリン」 で月輸送の契約実施事業社としてNASAから選定された。ダイモン 代表取締役の中島紳一郎氏に伺った。

(前編はこちら

(聞き手/井上和幸)

 

YouTubeのプロモーションをNASAが見てくれた

──「YAOKI」とネーミングされたのはどういう理由だったのでしょう?

 

中島 今もいるダイモンチームが名付けてくれたんです。見せた瞬間に「これはYAOKIですね」と言ってくれて。

 

──七転び八起き?

 

中島 その八起きですね。

 

──月に行って凸凹なところを走破してくださるものと思います。日本由来のネーミングは伝わりやすくてワクワクします。

 

中島 ただ、「ダイモン」や「YAOKI」は、「なんか宇宙っぽくないね」と、言われていました(笑)。

 

──そうなんですか?大和魂を抱えてくださっている感じがして、僕は好きです。

 

中島 僕は変えるつもりもなかったのですが、メンバーから真剣に言われたので、アメリカ出身の仲間に「YAOKIは、欧米人的に語呂はどう?」と聞きました。すると「悪くない」と。すると「YAOKIはいいとして、ダイモンは宇宙っぽくないから、宇宙っぽい社名に変えませんか?」というのはありました(笑)。

 

──「英語の社名にしませんか」みたいな・・・。

 

中島 個人的にあんまり変えたくなかったので、ぐずぐずしていました。今となっては、変えるつもりもなくなっています。

 

──「YAOKI」をNASAに売り込まれたのは中島さん?

 

中島 その質問で言うとイエスという答えになります。

 

──売り込もうとしたきっかけはなんだったのでしょうか?

 

中島 きっかけは、僕の前歴が関係してきます。組織は大きなピラミッドで、情報は他人はもちろん、他部署であっても漏らさないよう、機密管理がされています。良いものを開発しても、特に自動車は競争が...

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プロフィール

  • 中島 紳一郎氏

    株式会社ダイモン 代表取締役

    発明家。ロボットクリエイター 長野県生まれ。 大学卒業後、Boschなどで自動車の駆動開発に20年従事。 Audi, TOYOTA 等で標準採用されている4WD駆動機構を発明。 2011年3月11日、出張の帰途に「東日本大震災」に遭遇、電力不足に直面し、自 然エネルギーの自給自足型社会の実現を思い、勤めていた会社(株式会社ジェイ テクト)退職を決意(5月31日、正式退社)して創業。 2012年2月22日、株式会社ダイモン設立。当初は、自然エネルギーの普及を目指 し、風力発電の開発を主力事業とする。その後、電力やインフラの安定維持のた めには点検ロボットが鍵になると悟り、ロボットの開発に移行。これら経験を活 かし、独自で月面探査車「YAOKI」を開発。 ロボットが生命化して宇宙に広がる未来を目指している。