TOP とことん観察マーケティング 成功する姿を妄想する、勘違いする力が目標を達成させる

2021/09/24

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とことん観察マーケティング

第58回

成功する姿を妄想する、勘違いする力が目標を達成させる

  • 経営
  • マネジメント
  • 有限会社オフィスフレンジー 代表 野林 徳行氏

野林徳行です。「KEIEISHA TERRACE」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいております。

 

58回目のコラムです。『カスタマーを知る』ことの大切さを毎回寄稿しています。多くの企業では、『カスタマーを知る』ことが重要と言いながら、足元の数字を優先してしまいがちです。足元はもちろん大事ですが、カスタマーを知ることで既存事業のPDCAは回りやすくなり、新規事業の立ち上がりは早くなります。または修正が小さくなります。今回は、助成金制度推進センターが運営する「あしたのミカタセミナー」に、元格闘家の大山峻護氏が登壇した際の講演内容が、みなさまにも大変役に立つのではないかと思いご紹介します。(実は私も登壇経験があります。)

 

助成金制度推進センター

助成金制度推進センターとは、複雑怪奇でプロでないとうまく進められない雇用助成金、特にアルバイトの正社員化とか健康診断受診とか時給アップなどに助成されるものを、企業に変わって成功に導くという組織です。
このセンターとのご縁は、元ミスマガジンの小阪有花さんが主催する「小阪食堂」にて、私がマーケティングの講演をした時、リスナーの内田奈央子さんと出会ったことがきっかけでした。内田さんが私の講演を聞いて、「このカスタマーに寄り添った考え方を広めたい!」ということで、第1回の講演者となりました。

以前のコラムでも書きましたように、大山氏は「人と人のご縁つなぎ」を十年来やってきていまして、小阪氏もこの会で知り合いました。参加者には、ミュージシャンや芸術家の方々もたくさんおり、経営者やステキなサービスを展開している方々ともよく交流しています。大山氏は作業ではなくて趣味のように「今日の10人はどういう組み合わせにしようかな」と謀を巡らせています。私もかかわっていますが、クライアントや代理店へのサービスとして企画されているこのセミナーは、センターの人たち自身がとても楽しんでいます。役割ではなく一緒に成長しようというスタンスですね。そんな大山氏とのつながりもあって、当の本人にも講演していただきました。

 

勘違いする力

大山氏の人生は、大きな挫折の連続でした。しかし、彼は、「勘違いする力」を持っていたと話します。まずは常に成功する姿を妄想しているというのです。右目の網膜剥離、なんとかリハビリから回帰したあとの試合で、左目の網膜剥離、右腕・左腕の靭帯断裂、両膝損傷・・・。学生時代からプロの格闘家という人生の中で、致命的な怪我を何度も繰り返し、その都度に、自分が最高のステージで勝利して喜ぶことを妄想してきたというのです。周囲からその体で闘うのは無理だと言われたり、ランクが違いすぎて君には難しいと言われたりしても、成功を妄想してモチベーションをあげる人生を歩んできました。

彼の見本は、ウルトラマンであり、柔道の古賀稔彦氏でした。学生時代は柔...

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プロフィール

  • 野林 徳行氏

    有限会社オフィスフレンジー 代表

    1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1987年リクルート入社。経営企画、事業戦略、商品企画、プロモーションプランニングなどを担当し、カスタマーを知ることに徹底的にこだわった行動で各事業の業績向上に寄与。ブックオフコーポレーションへの出向を経て、2003年ローソン入社。執行役員としてマーケティング、エンタテイメント、商品開発を担当し、数々のヒット企画を生み出した。2010年ローソンエンターメディア代表取締役社長に就任。2012年レッグス入社。CMOとしてキャラクターを活用した販売促進を強化。2016年FiNC CMO就任。人工知能を活用したヘルスケアアプリのマーケティングを推進。現在はブックオフコーポレーション取締役、高木学園マーケティング講師、NewsTV取締役など。著書「とことん観察マーケティング」をベースにした講演・研修を実施中。