2021/09/24
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イマ、ココ、注目社長!
第174回
プレーヤー不足の情報セキュリティ業界だからこそ、 連携し1社でも多くの会社を救いたい。
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 青柳 史郎氏 グローバルセキュリティエキスパート株式会社(GSX) 代表取締役社長
企業規模にかかわらず、いまやすべての会社にとって不可欠となった情報セキュリティ対策を支援しているグローバルセキュリティエキスパート株式会社(GSX)。セキュリティコンサルティングや脆弱性診断をはじめ、提供するサービスを次々と充実させる一方で、代表取締役社長の青柳 史郎氏は「サイバーセキュリティ教育カンパニー」と自らの会社を標榜しています。その呼称に込められた、会社そして業界へのおもいとは? 青柳氏が同社の代表となるまでのストーリーを振り返りながら深掘りしていきます。
(聞き手/井上和幸)
団地住まいの経験が育んだ“経営者”への志
――GSXに入社されるまでにIT系数社のご経験がありますよね。やはりもともと、この業界に興味をお持ちだったのですか?
青柳 いえ。就活当時、実は外食産業を志望していました。既に内定ももらっていてそちらに行くつもりだったのですが、あるIT企業を経営していた友人の父親から「おまえはITの営業に向いているから、IT業界も受けてみろ」と言われ、それにのせられて急遽IT業界を狙い始めたんです。新卒でソフトウェア会社に入社したのはそういった経緯からです。確かにもともと、コンピュータをいじるような大学には通っていましたけれどね。
――え、外食産業とは少し意外です。理由を伺ってもいいですか?
青柳 大手の外食産業だとフランチャイズオーナーになりやすいだろうなと。
――ということは、当時から経営者になりたいという意思はお持ちだった。
青柳 はい。子ども時代、僕は団地住まいで「お金がない」が母の口グセでした。そんな母を喜ばせたかったのだと思いますが、「ビジネスで成功したい」「社長や役員になればお金持ちになれるんだろうな」という気持ちはずっとありました。ただ、社長が何をする人かはわかっていなかったので、業界にはこだわりがなく「社長や役員になれるなら何でもいい」と思っていました(笑)。
――では、そのご友人のお父さんの助言がなければ、まったく違う人生を歩んでいたかもしれないということですね。実際にされてみていかがでしたか、IT業界の営業は。
青柳 当時は「名刺を100枚集めるまで帰ってくるな」といったスパルタな会社で、ビルの上から下まで毎日飛び込み(営業)をして。でも正直なところ、最初の1年は何をやっているのかよくわかっていませんでした。営業作法やお客様と話す度胸などをとにかく身につけたという感じです。
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