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2021/09/09

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ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術

第114回

人生100年時代、複業をするために自分の「強み」を見つけよう。スタンフォード出身者が教える複業のポイント

  • ビジネススキル
  • キャリア
  • 江端 浩人

 

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複業にチャレンジして、「食べるためだけに働いている(ライスワーク)」という状況を脱却してはいかがだろうか?

先日、YouTubeで対談した勝間和代さんが人生100年時代は「その人のキャリアは年齢マイナス20歳で考えなければいけない」という話をしていました。勝間さんは「私は今52歳なので32歳のキャリアのつもりでいます」とのことですが皆さんはいかがでしょうか? 私もこの話に全く賛成で、今後本当に100歳まで生きるつもりで人生設計すべきだと考えています。それが本著「【スタンフォード式】世界一やさしいパラレルキャリアの育て方」を書いた大きな一つの理由です。 副業解禁の企業も増え、働き方が多様化している昨今。複業(副業)の仕事を見つけるためのマッチングサイトも数えきれないほどあり、ハードルは低くなっています。企業のエグゼクティブやリーダー層には2つの悩みがあるでしょう。

1つは自分の部下に副業を認めるべきか、もう1つは自分に副業・複業ができるのか?ということではないでしょうか。更に、自分が複業人材を使って事業を強化するという選択肢も出てきています。

 

とはいえ、「自分には強みもないし、お金に換えられるほどのスキルや資格を持っていないから複業は無理」と諦めている人も少なくないのではと考えます。

 

また、最近は「FIRE(Financial Independence[経済的自立]、Retire Early[早期退職])」という言葉が話題になっています。「もう働きたくない」「少しでも早く会社を辞めたい」と考えている人もいるでしょう。私も会社員時代、同じように思ったことがあるので、その気持ちも分からないわけではありません。

 

でも、セミリタイアがはやる背景には将来への不安もあると思いますが、一方で「やりがいがない」「楽しくない」という気持ちが大きいのではないでしょうか。私もベンチャー企業を10年毎日運営してきて、売却した後にしばらく趣味のゴルフなどに興じる生活をしましたが、襲ってきたのは虚無感でした。やはり、社会と接しておらず自分の存在意義が損なわれると生きがいそのものがなくなります。

 

一方で複数の肩書を持つ私のようなスラッシャー(大学教授/講演家/執筆家/コンサルタント/経営者 複数の職業を「/」スラッシュで区切る人)も多く見かけるようになりました。スラッシュで複数の肩書を持つことで、収入が増えるだけでなく、自分のやりたいことを実現するためのライフワークも生まれます。複業にチャレンジして、「食べるためだけに働いている(ライスワーク)」という状況を脱却するのはいかがでしょうか?

 

ここからは本の中身を一部抜粋して紹介します。

強みも、やりたいことも、これからつくればいい

副業には興味はあるけれど、自分には強みもないし、そもそもやりたいことが分からない……。そう思っている人は多いかもしれません。でも、大丈夫。強みも、やりたいことも、これからつくればいいのです。これは決して年齢や今までのキャリアの問題ではないのです。

 

これまではデジタル技術が進んでいなかったため、一度に多くの仕事をしようとしても、限界がありました。しかし今では、同じことを考えている人や賛同してくれる人とすぐにつながれます。力を合わせてスケール(規模拡大)しやすくなっているのです。本業で忙しい人でも、専門知識・経験がない人でも、稼ぎやすくなっています。

 

皆さんは以下のサイトやサービスを知っていますか?

 

「ココナラ、ビザスク、クラウドワークス、ビズシーク、ラン サーズ、シューマツワーカー、クラウドテック、スキルシフト、コデアル、サゴジョー、タイムチケット、スケール、 プロの副業、顧問名鑑、顧問バンク、ハジマリ、ランサーズ エージェント、ハイパフォーマー」

 

ここに挙げたのは、複業(副業)の仕事を見つけるためのマッチングサイト。簡単にいえば、あなたの強みや経歴を登録することで、仕事を受注できるサービスです。「仕事」といっても、マーケティングやプログラミングといった 高度な専門知識を求められるものだけではありません。

 

●人間関係の悩みを聞いてほしい。
●S N Sで使うプロフィール用の写真を撮ってほしい
●動画の切り抜きをしてほしい
●勉強が苦手な子どもに勉強を教えてほしい

 

など、意外なニーズが見つかったりします。ぜひ、自分の適性を把握し、得意なことや好きなことを「強み」にして副業を楽しんでください。明日の働き方を変えるのは、自分の行動です。そして変えるだけのツール、サービスがすでにそろっているのです。

3カ月ごとの趣味を持つ

私がMBA取得のため留学したスタンフォード大学もそうでしたが、アメリカの大学では季節ごとに部活を変える「シーズン制」のルールになっています。春には野球部がありますが、秋にはありません。代わりにサッカー部や陸上部、アメリカンフットボール部などができます。冬になるとレスリング部やバレーボール部などになります。

 

スポーツでプロを目指す人はクラブチームに入るのですが、部活では1つのことをずっと続けることはありません。多くの部活を体験すると、自分の適性が分かってきます。それによって「パラレル」な活動に対する慣れができるのです。

 

これには「1つのことに集中しすぎない」という意味もありますし、「新しいことは1シーズン(3カ月)くらい続けてみて判断するべき」という意味もあります。

 

何度かやってみて「自分には合わない」と思うこともあるかもしれないので、とにかく1シーズンは続けてみる。自分にそれが合っているかどうかを判断するにも、他者からの評価を見極めるにも、3カ月程度の期間を設けるのです。

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プロフィール

  • 江端 浩人

    米ニューヨーク・マンハッタン五番街生まれ。米スタンフォード大学経営大学院修了、経営学修士(MBA)取得。 伊藤忠商事の宇宙・情報部門、ITベンチャーの創業を経て、日本コカ・ コーラでiマーケティングバイスプレジデント、日本マイクロソフト業務執行役員セントラルマーケティング本部長、アイ・エム・ジェイ執行役員CMO、ディー・エヌ・エー(DeNA)執行役員メディア統括部長、MERY副社長などを歴任。 現在はエバーパークLLC、江端浩人事務所代表として各種企業のデジタルトランスフォーメーションやCDOシェアリング、次世代デジタル人材の育成に尽力している。 メンバー7500人の次世代マーケティングプラットフォーム研究会主宰。2020年開学のiU情報経営イノベーション専門職大学教授に就任。

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