TOP イマ、ココ、注目社長! 夢を描き、夢を共有できないと、ビジネスは面白くない。【後編】

2021/08/11

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第164回

夢を描き、夢を共有できないと、ビジネスは面白くない。【後編】

  • 経営者インタビュー
  • 経営
  • 組織
  • 注目企業
  • ソースネクスト株式会社 代表取締役会長 兼CEO 松田憲幸氏

 

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ソースネクストは1996年の設立。ハードディスクの加速ユーティリティソフト『驚速95』や、タイピングソフト『特打』などの、ユニークなソフトウェアで成長してきた企業だ。そして2017年、初のIoT製品であるAI通訳機『POCKETALK(ポケトーク)』をリリース。翻訳精度の高さから一気に注目を浴びる。
代表取締役会長 兼 CEO(最高経営責任者)の松田憲幸氏に話を伺った。

 

(前編はこちら

(聞き手/井上和幸

どうすればお客様がレジまで持って行ってくれるか

──創業されたときはどのような体制でスタートされたのですか?

 

松田 最初は私ひとりで会社を作りました。最初のソフトウェアを出した頃は、妻とスタッフが5、6人です。

 

──どんなふうに組織を作ろうと考えられたのですか?

 

松田 組織は少数精鋭でやろうと考えました。社員が30名もいなかった2年目の決算で売上が29億円を超えました。

BtoCのマーケットで、カスタマイズしないというのがポリシーでした。SEの時代の経験が、反面教師となりました。

というのは、SEは、労働集約型で、お客様の要望に合わせて、カスタマイズするのが基本です。それでは1人あたりの売上は大きくならない。ところが『特打』は、100万本の販売量でも100本でも労力はそれほど変わらないわけです。少数で多くの売上を生むことができるのです。

組織作りでいえば、人数をあまり多くしないことと、なるべくアウトソーシングする、ということを考えました。

ただ、重要なのは売れるキーはソフトウェアの内容もさることながら、一番はパッケージデザインにあると考えました。あとネーミングやロゴ。そこは内製化しました。

 

──デザインは社内でやっていらっしゃった。

 

松田 そうです。普通、ソフト会社は逆で、ソフトの中身は自分たちで作って、デザインは外注するというのが常識でした。

 

──そうですね。

 

松田 お客様はパッケージを見て買います。量販店に行ったらパッケージが並んでいる。中身は見えません。そのためパッケージのデザインをすごく目立つように、そしてわかりやすくしました。

ソフトはアウトソーシングする。どんどんテクノロジーが進化して、10年、20年経つと陳腐化して、エンジニアが最新の技術をキャッチアップできないということになってしまうことが多いです。

また、社内に技術者が多すぎると、「これを作りたかったから作ったので、売ってください」となるケースを他社のケースでよく見てきまし...

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プロフィール

  • 松田憲幸氏

    ソースネクスト株式会社 代表取締役会長 兼CEO

    1965年兵庫県生まれ。大阪府立大学工学部数理工学科を卒業し、同年日本 IBM に入社。1996年8月、ソースネクスト株式会社を創業し、2008 年に東証一部上場。業界常識を打破した更新料 0 円のウイルス対策ソフト「 ZERO ウイルスセキュリティ」はじめ、累計 5000 万本以上のソフトウェアを販売。 2017年12月には通訳機「 POCKETALK (ポケトーク)」を発売し、 IoT 事業にも参入。ポケトークの世界展開とともに、IoT 製品のラインナップの拡充し、2020 年 3 月からテレワーク関連製品も、新たな事業の柱としている。 2021 年 2 月より現職。ソースネクストグループの持続的な成長発展および企業価値向上のために、新代表とともに新経営体制を牽引する。