2021/07/28
1/1ページ
イマ、ココ、注目社長!
第158回
インフルエンサーを支援しながらデジタル発のスターを生み出す。テクノロジーをかけ合わせて事業を次々に派生させ、エンタメ業界のDXを推進したい。
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- 株式会社BitStar 代表取締役社長CEO 渡邉 拓氏
YouTuberなどの存在にいち早く着目し、インフルエンサーマーケティング業界を牽引する
株式会社BitStar(ビットスター)。「100年後に名前が残る産業・文化をつくる」を標榜に、現在ではインフルエンサーを使った広告事業のみならず、インフルエンサーのプロダクション事業やコンテンツ制作も重要な柱にすえています。
今回は、このビットスターを1兆円企業に成長させようと奮闘するCEO・渡邉 拓氏にお話を伺いました。「規模はあくまで手段」と言いながらも、大きな産業創りを人生のミッションとする渡邉氏が見据えるコンテンツビジネスの未来、そして、経営者としての在り方とは?
(聞き手/井上和幸)
新卒入社のスタートアップで経験した貴重な“ひとり新規事業担当”
――慶應大学院、在学中から起業したと伺っていますが、もともと起業志向はあったのですか?
渡邉 あまり無かったですね。親が経営者というわけでもないですし、大学3年までは、日本一を目指してずっとサッカーをやっていました。引退して目指すものがなくなったこともあり、大学院に進学しつつ、学部の仲間を集めてビジネスを始めたのがきっかけでした。最初はサークル感覚で楽しいとか、学びになるとか、それでちょっとお金が稼げたらうれしいなといった感覚でした。
――そのときは、どのようなビジネスを?
渡邉 ひとつは海外対応できるスマホの格安レンタル。当時はガラケーの時代でスマホはモバイルといわれていたのですが、その中でも海外対応できる携帯を中古で仕入れて、格安レンタルサービスをしていました。もうひとつは、地域限定のクーポンサイト。飲食店や地元のお店に限定したクーポンサイトで、お店側はモバイルを使ってリアルタイムで広告配信ができるサービスです。当時は“モバイル”がキーワードで、「打倒・ホットペッパー、打倒・ぐるなび!」と言いながらやっていました。
――その話をうかがうと、学生時点ですでに御社はスタートしていたような気がしますね。
渡邉 いまだからこそつながっているように見えますが、当時の事業は上手くいかず、結局、卒業後はベンチャーに就職しました。大学院でビジネスを立ち上げたメンバーとは、しばらく連絡を取らなかった。彼らとは、仕事=コミュニケーション手段という感じで、また連絡を取り始めたのは前職のベンチャーを退職してからです、バンドが再結成するみたいに(笑)。
――ちなみに、入社されたベンチャーはどんな会社だったのですか?
渡邉 ざっくりいうと、マンション向けに工事のサ...
こちらは会員限定記事です。
無料会員登録をしていただくと続きをお読みいただけます。