2021/05/20
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イマ、ココ、注目社長!
第142回
中国のニューリテールの急速な進化のなかで勝ち抜き、世界中で文化と文化を繋ぐプラットフォームをめざす!【後編】
- 経営者インタビュー
- 経営
- 組織
- 注目企業
- Yo-ren Founder CEO 金田 修氏
中国を拠点に大手日系企業に対してニューリテール向けのプラットフォームやスマホ上の会員向けデジタルサービスなどを提供しているNew Yoren Limited (=以下Yo-ren:游仁堂)――。
創業者である金田修CEOにインタビューした後編では、中国における組織づくりや今後の展開などをうかがっています。
(前編はこちら)
(聞き手/井上和幸)
――御社は、「なるべく多くの『日本カルチャーのファン』をコミュニティにしたい」ということで、基本的には大手の日系企業とお付き合いされているということでいいのですか。
金田 日本ブランド、ないしは、日本に対してリスペクトがあり、日本文化の影響を受けたブランドというところを我々は追いかけています。例えば、『ローソン』というブランドで言いますと、地区によっては直営地区ではなく、中国の国営企業や民間企業がライセンスを持っていたりします。実際の契約先の日系・中華系ということでいうと半々なのですが、基本的には日本のブランドと、国籍は問いませんが「カルチャーとして日本的なもの」に絞っている感じです。
幹部12人は男女が半々。給与はトップ25%の企業と同水準に設定。
――組織づくりについてもうかがいたいのですが、スタートは何名くらいで始められたのでしょう?
金田 当初は5人で始めようかという話をしていましたが、それぞれに事情があって、スタートしたときには結局私一人でした。
――今は何人くらいですか。
金田 150人くらいです。
――その内訳というか、皆さんの国籍や性別・年齢構成などはどんな感じなのですか。日本人はどのくらいいるのでしょう?
金田 日本人は5人。あとは全員、中国系の人ですね。性別でいうと、我々のトップ12人の中で男女はちょうど半々だと思います。別に意図してやっているわけではなく、純粋に実力主義でやると半々になるというだけです。そういう意味では、日本が「幹部に女性が占める割合を3分の1に」といったことを目標としているのを見ると、意味がわからないですね。我々からすると、本当に普通のことですから。
また、年齢では、その12人の中には20代が2人、30代前半も数名、30代後半も数名いて、40以降のおじさんは私を含めて3人です。純粋にその人の実力とリーダーシップというところを見て経営をしているので、年齢も全く関係ありません。
他に日本との違いということでは、退職は本当によくするものなので、そこはもう割り切らなければならない部分...
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