TOP 異能の経営者 ~ I know. ~ 【スカイフォール代表 植田益朗氏】 いつも新鮮な気持ちで仕事に向き合い、自分の中でおもしろさを見いだしたい(vol.2)

2021/05/20

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第42回

【スカイフォール代表 植田益朗氏】 いつも新鮮な気持ちで仕事に向き合い、自分の中でおもしろさを見いだしたい(vol.2)

  • 経営
  • キャリア
  • 経営者インタビュー
  • 株式会社スカイフォール 代表取締役 植田 益朗氏

 

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『機動戦士ガンダム』『シティーハンター』など、数々の名作アニメを世に送り出してきた植田益朗氏。第2回の今回は、アニメプロデューサー時代の経験を中心に、植田氏の経営者観が形づくられていく過程に着目する。共通点も多い会社経営とプロデュース業だが、果たして植田氏はどのような会社経営をおこなっているのだろう。

 

(第二回はこちら

 

(聞き手/井上和幸)

原型はそこにある。成功の肝心要は時代に即した即興‼︎

――プロデューサーデビューされたのが『劇場版 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙』で、なんと27歳のとき。そこからさまざまな作品を世に送り出していくわけですが、例えば『シティーハンター』のような原作ものを作るときはどうなんですか? 漫画自体が既にメジャーで読者の中にもう確たるイメージがある作品のアニメ化って、ある意味、怖さもあると思うのですが。

 

そうですね。有名な原作を預かるときは、やはりプレッシャーはあります。原作ものを作るときは、(原作の)出版社さんとのおつき合いもあって、これもなかなか難しい。とくにシティーハンターは、サンライズにとってほぼ初めての原作ものだったうえに、出版社はあの『少年ジャンプ』の集英社さん。泣く子も黙る○○○と言われている編集部です(笑)。しかもこのときは、時間がないうえに絶対に失敗できないというテレビ局側の事情もありまして、「ぜんぶ呑み込んで、僕ら(テレビ局)と一緒に心中してください!」みたいなオファーだったんです。

 

――ええっ。それでも受けるのが、プロデューサーの矜持というものなのですか。

 

「そこまで言われたらやらなきゃいかんな」というか、単純に、期待をされるとその期待に応えたいと思います。とくにこのときは、困っていたテレビ局の諏訪プロデューサーがほぼダイレクトに植田を指名してきてくれました。テレビシリーズの仕事は動き出すと何億という商売になりますから、普通は会社対会社で、個人に直接オファーするということはあまりないんです。それが、数回しか会ったことがない人が「そういえば植田って人がいたなー」と、窮地で思い出してもらえた。

 

もしかしたら「新宿のフィリピンパブで偶然会ったな。新宿を舞台にしたもっこり野郎のアニメだから、適任かもしれない」的な思い出し方だったかもしれませんが(笑)。でもこれ、営業が取ってきて「次の仕事はこれに決まったからやってね」と任せられる仕事より、ガゼンやる気になりますよね、僭越な言い方かもしれませんが。

 

――実際に作品をプロデュースする際は、どんなことを意識されているのですか?

 

物語というのは、ギリシャ神話時代から紡がれていま...

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プロフィール

  • 植田 益朗氏

    株式会社スカイフォール 代表取締役

    1955年、東京生まれ。 『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』『銀河漂流バイファム』『シティハンター』などアニメ業界で数々のヒット作を手がけたアニメプロデューサー。 サンライズ退社後、フリーラナンスを経てアニプレックス立ち上げ時に制作統括として参画。その後A-1 Pictures社長、アニプレックス社長・会長を歴任。現在は株式会社スカイフォール代表取締役。