TOP とことん観察マーケティング コンビニエンスストアがPAY各社の闘いの主戦場に!

2021/05/06

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第52回

コンビニエンスストアがPAY各社の闘いの主戦場に!

  • 経営
  • マネジメント
  • 有限会社オフィスフレンジー 代表 野林 徳行氏

野林徳行です。「KEIEISHA TERRACE」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいております。

 

52回目のコラムです。『カスタマーを知る』ことの大切さを毎回書かせていただいています。多くの企業では、『カスタマーを知る』ことが大事と言いながら、足元の数字を優先してしまっています。足元はもちろん大事ですが、カスタマーを知ることで既存事業のPDCAは回りやすくなり、新規事業の立ち上がりは早くなります。または修正の大きさが小さくなります。今回は、TVCMでもコンビニ店頭でもあふれかえっているPAY関連の大戦争についてみてみました。

 

コンビニエンスストアでのPAYやポイント競争の過熱、そして乱立

コンビニエンスストアといえば、以前はポイントをベースに大手3チェーンの領地争いという構図でした。チケットは、ローソンチケット、ぴあ(セブンイレブン)、イープラス(ファミリーマート)。CDショップはHMV(ローソン)、タワーレコード(セブンイレブン)。

 

ローソンから離れたTポイントがガソリンスタンドENEOSで使えれば、ESSOはPONTA陣営。3つのコンビニエンスストアをとりまく構図であったものが変わってきました。ローソンは、以前はTポイントを付与していましたが、マイローソンポイントを始めるにあたりTポイントサービスを終了。これがPONTAに引き継がれます。Tポイントは提携先をファミリーマートに変更。セブンイレブンは電子マネーのnanacoにシフトしました。

 

様相が変化したのはdポイントです。ローソンの株主でもあったdocomoのdポイントがPONTAポイントと並列で導入されました。dポイントはローソンとマクドナルドとの提携で一気に使われるポイントに成長します。そして、さらに競合のファミリーマートでもdポイントが使えるようになりました。少し驚きでした。

 

このあたりから、独自共闘圏のポイントではなく、どこでも使えるポイントとなり、それぞれのリテールでのポイント競争になります。さらに、d払いやau PAY、PayPay、LINE Pay、楽天ペイ、メルペイなど支払い手段の乱立も起こり、ファミリーマートが出したファミペイは、ファミリーマートのみではない仕様を目指すものになりました。ポイントカード、各種Pay、クレジットカードなど支払い手段が大幅に拡大され、各社の資金での地位確立のためのキャンペーンがあふれ出しました。びっくりするレートでの還元など、消費者も賢く使うとかなりお得がある状態になっていますね。

 

最近のコンビニエンスストアでの各種Payなどのキャンペーン

ローソンでは、au PAYとのタイアップがTVCMと連動して盛んです。ローソンでau PAYで支払いすると誰でも200円毎に6ポイント(3%)を還元しています。総額1億円のお年玉のような企画もありました。

 

ファミリ...

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プロフィール

  • 野林 徳行氏

    有限会社オフィスフレンジー 代表

    1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1987年リクルート入社。経営企画、事業戦略、商品企画、プロモーションプランニングなどを担当し、カスタマーを知ることに徹底的にこだわった行動で各事業の業績向上に寄与。ブックオフコーポレーションへの出向を経て、2003年ローソン入社。執行役員としてマーケティング、エンタテイメント、商品開発を担当し、数々のヒット企画を生み出した。2010年ローソンエンターメディア代表取締役社長に就任。2012年レッグス入社。CMOとしてキャラクターを活用した販売促進を強化。2016年FiNC CMO就任。人工知能を活用したヘルスケアアプリのマーケティングを推進。現在はブックオフコーポレーション取締役、高木学園マーケティング講師、NewsTV取締役など。著書「とことん観察マーケティング」をベースにした講演・研修を実施中。