TOP 私が経営者になった日 【キューサイ 神戸社長】全体最適に向けて、全ての人が 成長し、自走できる組織を目指す。(Vol.3)

2021/04/05

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第60回

【キューサイ 神戸社長】全体最適に向けて、全ての人が 成長し、自走できる組織を目指す。(Vol.3)

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  • キャリア
  • 経営者インタビュー
  • キューサイ株式会社 代表取締役社長 神戸 聡氏

 

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社長に任命された日=経営者になった日ではありません。経営者がご自身で「経営者」になったと感じたのは、どんな決断、あるいは経験をした時なのか。何に動かされ、自分が経営者であるという自覚や自信を持ったのでしょうか。

 

ケール青汁の製造・販売で国内の通販健康食品市場を切り開き、最近では生活の質の向上を目指したヘルスケア事業・スキンケア事業、医薬品事業など提供商品・サービスの領域を広げているキューサイ株式会社 代表取締役社長 神戸聡氏に3回にわたってお話をうかがってみました。

 

(第2回目はこちら

 

二律背反の間をとる解ではなく最適解を求める。

その時々の立場で、自分たちのプロダクトや組織を使って、エンドユーザーや社会に対して、どんなことができるのだろうかというのを常に追求してきた神戸氏。社長という立場になって変わったことはあるのだろうか。

 

「実は、一事業部を見ているときのほうが、自分が引っ張っていっている感覚がありました。社長になって本当に思ったのは、東日本大震災のときの“社員の安全なのか、売り上げなのか”というような二律背反な事態が次々と起こるなかで、どちらかを取るという判断ではなくて、最適な第三の解を導き出す必要があるということです。自分自身の考えだけではなくて、他の執行役員や経営層、部門長などの意見、他社やプロフェッショナルの方の助言といったダイバーシティな考えを時には二人三脚で、時には五人六脚、時には十人十一脚で、一緒に第三の解を作り上げないといけない。自分の神戸聡という器だけで解決できることはたかがしれているので、その器を大きくしないと大きな解決策はとれないということを、すごく感じるようになりました」

 

最適解を求めようとしたときに、神戸氏が常に自身として変えていないことや判断のベースになることというのは何なのだろうか。

 

「誤解がないように少しお話をしておくと、二律背反の間をとって解決すると、どちらも中途半端になるんです。なので、それとは全然違う第三の解を導き出すことを、すごく意識しています。その上で、判断において大切にしていることは、お客様にとって最終的に良いことはどちらなのかということです。サービスを受ける人たちのことを基準にしています。社内の人事施策であったら、社員にとって最適な所はどこなのだろうとか。サービスや商品を、受ける側にとって幸せなことは何だろうということを考えます。

さらにもう少し大きな話で言うと、次の世代にとって大切なことは何だろうと考えています」

 

成長のためにM&Aの機会を生かす。

社長として全体を見るようになると、サービスを受ける現場との距離が少しできてしまうこともあると思えるが、そこで神戸氏が心がけていることと...

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プロフィール

  • 神戸 聡氏

    キューサイ株式会社 代表取締役社長

    92年4月広告会社に入社。02年8月化粧品会社に入社、同9月マーケティング部副部長、04年3月戦略マーケティング部長、05年4月経営企画室長、同9月執行役員情報システム部担当兼通信販売事業部長などを経て12年8月取締役販売推進部長兼マーケティング統括室長兼営業部担当役員。15年11月キューサイ入社、17年2月より現職。