TOP とことん観察マーケティング 新しいツールを楽しむ人、翻弄される人

2021/03/24

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第50回

新しいツールを楽しむ人、翻弄される人

  • マーケティング
  • 経営
  • 有限会社オフィスフレンジー 代表 野林 徳行氏

野林徳行です。「KEIEISHA TERRACE」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいております。

 

50回目のコラムです。『カスタマーを知る』ことの大切さを毎回書かせていただいています。多くの企業では、『カスタマーを知る』ことが大事と言いながら、足元の数字を優先してしまっています。足元はもちろん大事ですが、カスタマーを知ることで既存事業のPDCAは回りやすくなり、新規事業の立ち上がりは早くなります。または修正の大きさが小さくなります。今回は、どんどん便利になる世の中に生きるアナログ人間である自分の様子を整理してみました(笑)。

 

Clubhouseにみんなが急速に飛びついた

いつでも立ち寄れるラジオとでもいうべきSNSアプリのClubhouseに多くの人が飛びつきました。朝のワイドショーを見ていたら、ロンドンブーツ1号・2号の田村淳さんが「Youtubeに乗り遅れた芸能人たちが、遅れまいと一気に飛びついた!」と笑っていました。すごい人たちの会話が生で聞けて、場合によっては指名されて発言できるという夢のようなもののようです。

 

私にもたくさんの方々から、「いっしょにトークしましょう!」というお誘いをいただいたのですが、私はアンドロイドユーザーのため参加はできないとのことでした。私は新しいものにすぐに飛びつくタイプではないので、参加しないことについてはそんなには気にならないのですが、拡散の仕方には目を見張りました。たくさんの本を出されている方や、自己啓発などを教えている方々にとっては、とても関心の高いツールのようで、その方々のファンの人はClubhouseの中を歩き回って聴講しているようです。

 

ラジオに近いという言われ方をします。私も受験生のころは、文化放送のセイヤングや、ニッポン放送のオールナイトニッポンを聞きながら徹夜で受験勉強をしていました。ながら勉強ですね。最近の私は、どんどん「ながら」が苦手になっていて、音楽ならいいBGMになりますが、誰かが話しているのを聞きながら仕事に集中するのは苦痛です。

 

前述したように、すごいスピーカーがいい話をしているのを聞くには、こちらもじっくり構えないといけません。なかなか「ながら」はできませんね。それによって睡眠時間が無くなったり、仕事が煮詰まったりしている人も多いらしく、早くも疲れてしまっている人もいるようです。流れに乗るのも大事ですが、自分がやりたいことをメインに、それに役に立つことをプラスしていくようにできるといいですね。勉強会や講演のような使い方とは別に、本当の雑談を喜んで聞くカスタマーがいるという構図からステキ創りを考えてみるとよいかもしれません。

 

Youtubeをいっしょにやろうという誘いが来ました

そんなClubhouseでざわついているときに、新進気鋭のクリエイターから、「いっしょにYoutubeやりま...

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プロフィール

  • 野林 徳行氏

    有限会社オフィスフレンジー 代表

    1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1987年リクルート入社。経営企画、事業戦略、商品企画、プロモーションプランニングなどを担当し、カスタマーを知ることに徹底的にこだわった行動で各事業の業績向上に寄与。ブックオフコーポレーションへの出向を経て、2003年ローソン入社。執行役員としてマーケティング、エンタテイメント、商品開発を担当し、数々のヒット企画を生み出した。2010年ローソンエンターメディア代表取締役社長に就任。2012年レッグス入社。CMOとしてキャラクターを活用した販売促進を強化。2016年FiNC CMO就任。人工知能を活用したヘルスケアアプリのマーケティングを推進。現在はブックオフコーポレーション取締役、高木学園マーケティング講師、NewsTV取締役など。著書「とことん観察マーケティング」をベースにした講演・研修を実施中。